保護者がわが子のことで気になることはなんでしょうか、保護者が安心するにはどうすればよいか
保護者がわが子のことで、すごく気になることが2つあります。
1「授業についていけているか」ということです
細かくみると、
(1)学習内容を理解しているか
(2)技能が身についているか
(3)先生の話をちゃんと聞いているか
(4)ふざけていないか
(5)進んで発表しているか
この中で、保護者が最も気にするのは(1)(2)です。
特に小学校の低学年、中学年は学習内容も比較的易しいことから、易しい内容も理解できていないのは心配だという思いも混じります。
具体的には、テストの点数が予想以上に悪かったとき、宿題がなかなか終わらなかったり、授業で的を射た答えが返ってこないときなどに、心配になるようです。
その心配が高じると、連絡帳や電話で不安を訴えるようになります。保護者の中には、わが子が学習内容を理解できないのは教師の教え方が悪いからだと、一方的に考える人もいます。
2「仲のいい友だちがいるか」ということです
わが子のことですごく気になることももう一つは、友だち関係です。仲のいい友だちがいるか、ということです。勉強以上に気になる保護者も多いと思います。
(1)休み時間に遊ぶ子はいるだろうか
(2)一人ぼっちでいないだろうか
(3)いじわるをされていないだろうか
(4)いじわるをしていないだろうか
子どもが家に帰って、学校で誰とどんなことをして遊んだのかを親に話します。そのときに「一人で遊んでいた」などと聞くと、悲しくなるものです。
そうして、友だちと遊べるように何か工夫をしてほしいと連絡帳にその不安を書いてきます。
このようなとき、教師はどのようにすればよいのでしょうか。
勉強が苦手な子や、休み時間に友だちと関わることが苦手な子には、教師がなるべく「たくさん関わる」とよいでしょう。保護者は安心します。
「今日は先生と勉強したよ」「今日は先生と遊んだよ」と、家に帰って子どもが親に笑顔で話すと、保護者も安心します。
教師がわが子をちゃんと見ていてくれると分かって安心するのです。
(山中伸之:1958年生まれ。栃木県公立小・中学校教師。実感道徳研究会会長 日本群読教育の会常任委員)
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