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私語で騒がしい教室を変えるには、どのようにすればよいのでしょうか

 まず考えられるのが、最低限のルールについて、その善し悪しを明示して毅然たる態度で叱ることです。学級崩壊が広く知られるようになった現在でも、教室の秩序維持に貢献しています。
 ただし、叱ることが効力を発揮するのは、教師の言葉に十分な説得力がある場合に限られています。
 例えば、ザワザワしている子どもたちに「静かにしなさい」をくり返しますが、「なぜ静かにする必要があるのか」を子どもたちが納得できるように説明できる教師は案外少ないのです。
 そういう言葉の力の弱い教師が、いくら「毅然とした態度」で子どもたちを叱っても、逆効果になることが多いのです。
 叱ることだけが「騒がしい教室」をなくす方法ではありせん。
 例えば、子どもたちがザワザワし始めた教室で教師が、子どもたちが楽しくなるような「つかみネタ」をぶっつけてみて、子どもの関心を教師に向かせます。
 国語の授業であれば、授業の冒頭でちょっとした漢字遊びをします。「3分間で木のつく漢字をできだけたくさん集めましょう」というような遊びです。ちょっとした漢字遊びが子どもたちの気持ちを授業に誘導します。
 あるいは、黒板にクイズ型の問題を板書して「夏目漱石の作品として間違っているのはどれ?①吾輩は猫である②舞姫③坊ちゃん」というように、こんな三択なら、だれでも参加できます。
 面白い学習クイズをしてみたりして、教室のザワザワを学習に向けた集中へと導く空気づくりをすることは十分に可能です。
 さらに「騒がしさの中で学ぶ」方法があります。
 従来の「静かに」「座って」学ぶスタイルから「明るく」「アクティブ」な学び合いに変えるのです。
 例えば、合法的な立ち歩き活動です。「何かを見て、短い感想文を書く」「賛成・反対の理由の文を書く」「ふり返りの文を書く」ときです。
 教師が教える授業も必要です。しかし、子ども同士が学び合うグループ学習も必要です。グループが苦手な子も慣れると楽しく学べます。
(上條晴夫:1957年山梨県生まれ、小学校教師(10年)、作家、教育ライターを経て東北福祉大学教授。NPO法人「授業づくりネットワーク」理事長、お笑い教師同盟代表、専門は教育方法学・表現教育)

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