授業でグループ学習を取り入れると子どもの学習意欲が増す、グループ学習の種類と留意点はなにか
授業中にさまざまな学習方法をとることで、授業にめりはりが生まれる。子どもの活動が増え、学習意欲が増す。
子どもを生かすことを考えて、小グループ学習を取り入れた授業を工夫してみたい。
1 小グループ学習の種類
(1)小グループ学習
4人ぐらいのグループで、助け合って共同で学習を進めていく。教師はグループのリーダーに学習課題をしっかり把握させ、メンバーが協力するように働きかける。
(2)ペア学習
となりの子と協力しながら学習を進める。例えば、答えを考える、音読し合う、話し合う。演奏をし合う、といった学習が容易に展開できる。
(3)バズ学習
6~8人ぐらいのグループにして、課題を討議し、意見を言い合いながら学習を進める。
意見交換が中心となるので、話し合いのかじとりをしたり、まとめたり、意見の対立を調整したりする司会の子どもの役割が大切になる。
(4)解決方法の類型に別れてグループ学習をする
(5)テーマや課題が同一の子どもが集まってグループ学習をする
2 グループ学習を進めるときの留意点
(1)役割を明確にしておく
リーダー、まとめを発表する子、記録を取る子など必要な役割はあらかじめ決めておく。
それぞれの役割の子どもが、どのような仕事をするかについても、事前に指導しておく。
(2)活動の様子を把握する
活動の際、グループに埋没してしまったり、リーダーに追従しているだけといった子どもが出ては、逆効果である。
グループのメンバーが、それぞれ考えを述べて活動できているか、教師は指導に努める必要がある。
(3)役割は交替で
まとめを発表する役割などは交替させて、一人でも多くの子どもがいろいろな体験をすることができるように配慮する。
(石塚清司:元埼玉県公立小学校校長)
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