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学級づくりの極意は、自尊感情を育て、子どもたちの人間関係力をアップすること

 学級づくりは「子どもたちが人間関係をうまくやっていくようにすることが全てだ」と、私は考えている。
 子どもたちの人間関係力の低下の一番の原因は「友だちの良さが見えない」という点にある。甘やかされて育ってきたせいか、友だちの気にいらない部分ばかりが目に入るのである。自己中心的であるから、すぐに文句や不満が出てくる。
 人間関係力を向上させるには、次のような「友だちの良さを気づかせる」ことに取り組んでみるとよいと思う。
(1)
長所発見トレーニング
 一番簡単な方法である。プリントを配り「自分の出席番号の次の人の良い所を3つ以上書きなさい」と指示する。
 自分の席の隣の人、出席番号の前の人、というようにいろいろと応用できる。
 これを続けていくと、子どもたちは友だちのよい所を少しずつ見つけられるようになってくる。
(2)
円形型の長所発見システム
 まずは、机を丸く並べる。そして、子どもの名前を書いたプリントを順に回し、その名前の子の長所をプリントに書き込んでいくという方法です。
 時間は一人約1分ずつで1周したら回収し、書かれてあることを読み上げながら、誰のことなのか、みんなで「あってこ」をする。
 分からないように順番を変えて次々と読む。いいことを書かれているので子どもたちは気持ちがいい。
 教師が子どもたちに
「その気になって見つければ、一人ひとりにこんなに多くの長所があるのです。内気な人はしっかり考えることができる人。落ち着きのない人は、活動的と言えるかもしれません」
「つまり、短所は長所に言いかえることもできるのです。人間はすぐに人の悪い所に気づきがちですが、これからは、人の良い所が見つけられる人でいてください」
と、いうふうに語りかけるとよい。
(3)
子どもの自尊感情を育てるための最高の方法
 自尊感情を育てるための最高の方法を紹介する。「ハッピーレター」である。
 これは、友だちに「良い所や好きな所を手紙に書いて届ける」、「もらった人は必ず返信しなければならない」という実践である。
 書けば書くほど返事が来る。自分だけ手紙が届かないということがない。ここがこの実践の優れた所である。
 さらに、教師へ「ハッピーレター」を書く子がでてくる。私たち教師も幸せになる。
 子どもたちが家で親に「ハッピーレター」を見せると、保護者からも手紙が届くことがある。
 自分のことが好きになれば、自分を大切にするし、友だちも大切にするようになってくる。
 青少年犯罪や自殺、いじめをする理由の一つに自尊感情の欠如があげられる。
 自尊感情を育てること、そしてそのことを通して人間関係力を向上させることを、これからの学級経営や人間関係づくりの基礎として考えたい。
(
古川光弘:1962年生まれ、兵庫県公立小学校教頭。有田和正の本に感銘を受け本物のプロ教師になろうと決意。「教材・授業開発研究所」MLを主宰、サークルやまびこ所属)


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