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こんな教師と親が子どもをだめにする

 こんな教師と親が子どもをだめにする10箇条を私なりにまとめてみました。
 大人としての自覚がない
 大人が子どものお手本となる自覚がない。教師は子どもの親でも友だちでもありません。たとえ子どもに嫌われても、しなければならないことがあるのです。
 教師が子どもに教えつつ、子どもたちとの関係を築いていくために大切なのは「言葉づかいの切り替え」だと思います。子どもの前に立って指導するときに、言葉づかいを変えます。
 もし、子どもが問題行動をしたら、責任を感じて、大人が自分を責める。その姿を見て子どもが反省する。そんな厳しさも必要です。
 子どもの年齢に応じた教育をしていない
 小学校で、幼稚園から上がったばかりの1年生にも、6年生にも、同じ言い方で教えて、うまくいくはずがありません。
 子どもの発達段階に応じて、教育の仕方を変えていく必要があります。それができていない大人がたくさんいるように感じています。
 子どもと一緒にいる時間をつくらない
 若い教師にお願いするのは、いつも子どもと一緒に遊んでくださいということです。たくさんのことを子どもが教えてくれます。
 子どもは一緒に遊ぶ仲間の言うことには、耳を傾けてくれるものです。
 遊んだり、教室で会話するなどして、子どもと一緒にいるようにしましょう。一緒にお絵かきしたり、折り紙を教えたり、読書しても、子どもと時間を共有することになります。
 子どもと一緒に遊ばない教師は学級崩壊を起こしやすいのではないかと私は思っています。
 子どもの表情の変化に気がつかない
 子どもはいつもサインを出しています。表情・態度など、さまざまです。毎日きちんと見ていれば、トラブルが起きる前に、その微候が見えてくるものです。
 毎日見ていると、変化がつかめます。ふだんの表情と、比べて今日はどうだろうと、考えることができるのです。
 また、学級集団の中で、個々の子どもを見ることが大切です。表情の悪い子どもが一人いるとすぐにわかります。そんなとき見逃さず、笑顔で話しかけます。少しだけ、心が温まり、心をすくいとることにつながるような気がします。
5 子どもの人格を否定するような叱り方をする
 
「こんなこともできないの」「だからお前はみんなに嫌われるんや」「あなたが悪いんでしょ」「あなたは、いつもこうなんだから」「あなたのせいで、こんなことになったのよ」という叱り方です。
 自分の言動が、どういう意味を持つのか、相手がどういう感情を持つことになるのか、などを考えさせることのほうが重要です。子どもに自分の行為を見直すようにします。
 また、子どもには「納得」が必要です。納得させるために説明する必要があります。納得させられるような叱り方ができる大人になりましょう。
6 子どもの言葉に真剣に耳を傾けない
 大人は、子どもにちゃんと話を聞けというわりには、子どもの言うことをちゃんと聞かないことが多い。
 子どもの話を聞けるチャンスは一度だけです。「後でね」なんて言うと、二度と聞かせてもらえないことがある。
7 子どもを本気で叱れない
 子どもの悪い言動は、ちゃんと本気で叱らないと、よいのか悪いのか、子どもには判断できないことも多いのです。
 ちくっと叱るのではなくて、全力で叱ってあげることは必要です。
「そんなことしてたら、だめだよ」「気をつけましょうね」
これは注意であって、叱っているのではありません。この程度の言葉で子どもが変わったり、いじめがなくなったりすることは、決してないのです。中途半端な叱り方は、子どもには通じません。
「いけないことは絶対にいけない」と叱ってあげないと、子どもは何が正しいのか分からなくなります。大人に叱られて成長するのが子どもだと私は思っています。 
 親から「子どもが傷ついた」と反発を受けることもありますが、それでも断固として強く叱るという気概がなければと私は信じているのです。全力で叱ればいいのです。ただし、めったにしないほうがいい。へとへとになりますから。
8 子どもの小さな成長を自分の喜びにできない
 子どもは、少しずつ成長していきます。劇的に変わることは、めったにありません。その小さな変化を認めてくれる教師や親のもとで、子どもは育つのです。子どもの成果を認めて、一緒に喜ぶということです。
9 子どもをからかったり、やゆしたりする
 子どもをからかうことをユーモアだと勘違いしている教師がいます。そんなものはユーモアではありません。
 子どもの容姿に関することを、決してからかってはいけません。子どもの心に深い傷となって残るのですから。
 子どもをからかうことで、子どもとの関係はつくれません。
10
子どもを恫喝したり、恐怖で支配したりする
 もっともレベルの低い教師や親が、自分の感情の発散のために使う方法を体罰と呼ぶのです。教育ではありません。子どもをどこか見下して、子どもが一人の人間だという、とらえ方ができないのでしょう。
(
多賀一郎:1955年生まれ、神戸大学附属小学校を経て私立小学校教師。退職後は追手門学院小学校講師、専門は国語教育。在職中に日本私立小学校連盟国語部全国委員長歴任。親塾・教師塾等で保護者・教師教育の手助けをし、全国で講演)

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