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若手教師は授業を時間通り始められないことに悩んでいます、どのようなアドバイスをすればよいのでしょうか

 多くの若手教師は、授業を時間通り始められないことに悩みを抱かえています。しかし、現実的には、それができない状況にあります。
 まず、若手教師が、始まりの時刻を守って始める努力をしているか見きわめます。教師の心構えが子どもたちに映るからです。
 授業の始まりの時間になっても。座席についていない子どもが多いと、授業を始め、授業に集中させるのに時間がかかります。時間通り授業を始め、授業に集中させることはとても大切なことです。
 私は、どのような指導をすれば、授業が時間通りに始まり、子どもたちが集中するのだろうか、と考えて、工夫しながら取り組んでいます。
 ここで注目したいことは、若手教師の意識が「授業の始まりのみに焦点が集まっていないか」ということです。
 子どもたちが、学習に対して受け身になっていると、仲間としゃべっていたり、他の事をしたりしています。
 このような子どもたちの姿があると、授業の始業がそろっても、授業をすぐに始めることはできません。
 授業をすぐに始められない原因が、子どもたちの授業に向かう姿勢だと認識する必要があります。
 物事を始める前には、私たちは必ず「3つの準備」をしています。授業ならば
(1)
物の準備
 教科書、筆記用具、その他学習用具をそろえる。
(2)
身体の準備
 座席につき、姿勢を整える。
(3)
心の準備
 学習のめあてや願いをもつ。
 事前に授業の学習内容を明確にし、子どもたちに見通しをもたせておけば、必要な準備をし、座席に着いて、意欲をもって学習に取り組むことができます。
 重要なこととは、必ず「3つの準備」をしているということです。
 若手教師の場合、みんなそろって授業を始めることにばかりに焦点があたり、子どもたちが座席につき、姿勢を整えることしか意識していないことがあります。
 そのため、「身体の準備」がそろえば、
「必要な物はそろっているか確認しよう」
「勉強を始める気持ちになっていますか」
と、子どもたちに働きかけ「3つの準備」がそろってから、授業を始めます。
 このことを確認するために、若手教師に「授業を始める前に必要な準備は何か」と、尋ねるようにします。
 
「3つの準備」を答えられなければ、運動会や遠足などへの取り組み準備など具体的な例を示すとイメージしやすくなります。
 その後、若手教師が「3つの準備」を意識して、子どもたちへ指導を行うことになります。
 どのように指導したらよいか、わからない場合は、
「座席について姿勢を正していたことは、身体の準備ができているということ」
「机の上に○○があれば、物の準備ができたということ」
「ノートに日にちを書くことは、心の準備ができているということ」
というように、子どもの行動と「3つの準備」を結び付けるように支援します。
 「身体」「物」「心」の「3つの準備」を意識させ、子どもの行動と「3つの準備」をつないだ支援をしましょう。
(
須田敏男:1954年岐阜県生まれ、元岐阜県公立小学校教頭・全国教頭会副会長)

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