« 教師と子どもたちがつながるためのメッセージとは | トップページ | 人生はいつだって、今が最高のときなのです »

教師が「子どもの心をとらえる」には、どうすればよいか

 教師の言葉が、子どもの心を元気づけます。教師の笑顔が、子どもの心に安心感を与えます。
 何が子どもの心をとらえるのか。その答えは、子どもを思う教師の心の中にあります。
 担任した瞬間から、自分のクラスを好きになる。その思いが、やがて子どもから返ってきます。
 教師が自分のクラスをほめ、子どもたちに自分のクラスへの肯定感をもたせる。
 教師が思っているだけでは、子どもたちには伝わりません。だから、思いを言葉にしてはっきり伝えます。
 教師がこのクラスでよかったと心から思えるようになるまでには、時間が必要かもしれません。そんなときは「このクラスもいいところがあるな」くらいの感覚でもいいのです。
 多少、無理してでも「いいクラスだね」「先生も、うれしいな」と、クラスを認め、ほめる言葉を、教師が意識して子どもたちに話すようにします。
 これを続けていくと、自分のクラスのいいところがたくさん見えてくるようになります。
 教師と子どもたちとの間のコミュニケーションが成立するきっかけは、子どもの素朴な質問や話を忙しくても、無視しないことです。
 思わず笑ってしまいそうな質問にも、ていねいに笑顔をそえて答えてあげましょう。世間話がきっかけで、子どもたちとの関係が深まっていきます。
 子どもが教師に安心感をいだくときは、手のぬくもりや、心のこもった言葉です。子どもの安心感はそこから生まれます。
 例えば、子どもは、どこか体の具合が悪いと「先生、気持ち悪いです」と言いにきます。
 こんなときは「先生のことが気持ち悪いの?」と、軽く冗談で返して、笑顔で額に手を当てます。
 熱がないようだったら「大丈夫みたいだよ」と話してあげます。これだけのことで、元気になる子が多いのです。
 もちろん、熱があるようだったら、すぐに保健室に連れて行って体温を測ります。そして保護者への連絡等を迅速に行います。
 軽いスキンシップを交えながら、共感的な対応をしてあげます。そうすることで、子どもは「先生は、自分を受け入れてくれている」という思いを持つようになります。
 不安な気持ちになっているときには、ほんの少しのスキンシップや、さりげない温かい言葉がうれしいのです。
 その結果、子どもは、自分を認めてくれる教師の存在を認め、自分の居場所を学級に感じるようになります。
 担任との関わりの中から、安心感を持たせていくことが大切なのです。
 私は、日記を宿題として毎日、子どもたちに書かせています。最初はいやな顔をする子もいます。
 けれども、書いていくうちに習慣となります。習慣は、ある心地よさや、満足感を与えてくれます。「楽しくなった」という子もあらわれて、子どもたちに変化が生まれます。
 私は毎日点検して一筆書いて、その日の内にノートを子どもたちに返します。その作業を私は給食の時間から昼休みにかけてやっています。慣れると快感になります。
 時間的に厳しいのであれば、一日おきに日記を書かせたり、班ごとに提出する曜日を分けたりするなど工夫すればよいでしょう。
 日記は教師と子どもの交換日記です。教師からの返事は、ほんの一、二文ですが、行き交うノートが教師と子どもの心を伝え合います。
 日記が、教師と子どもとの心をつないでくれるのです。
(
佐藤幸司: 1962年生まれ、山形県公立小学校教師、教育サークル「道徳のチカラ」代表。道徳授業の教材を開発し提案している)

|

« 教師と子どもたちがつながるためのメッセージとは | トップページ | 人生はいつだって、今が最高のときなのです »

教師と子どもの関係づくり」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 教師が「子どもの心をとらえる」には、どうすればよいか:

« 教師と子どもたちがつながるためのメッセージとは | トップページ | 人生はいつだって、今が最高のときなのです »