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保護者が第三者や弁護士をつれてくる場合、どうすればよいのでしょうか

 クレーマーとして有名な保護者が、来校して苦情を言うとき、よく第三者をつれてきます。どのように対応すればよいのでしょうか。
 学校は保護者に対して、学校の生活状況等を報告する義務があります。しかし、第三者との面談や交渉に応じる義務はありません。
 目的を見極め、場合によっては「今日は保護者と直接お話しをさせていただくことになっておりましたので、どうかお引き取りください」と、同席を拒否も。
 不安な気持ちを持ちやすい保護者であれば、誰かに頼りたくなります。
 
「自分で言うことが不安」と、第三者を連れてくるという行動に出てしまうのです。
 まず、その保護者が一番不安に感じていることを探ってみてください。そこから突破口が見つかります。
 もしも、第三者を連れてくる目的が「学校を脅すため」「口げんかに勝つため」であれば、すぐにも来校を拒否する必要があります。
 そもそも、相談は「子どもの成長のため」であり「学校批判」のためではありません。
 たとえ管理職が「子どものために必要な人」と判断したとしても、来校のルールを明確にする必要があります。
 子どもに関する問題は、子どものことを真に理解している保護者と対話をすることが望ましい。
 弁護士が窓口になる場合も、弁護士の側で保護者の意向を確認してもらうように働きかけて進めるべきでしょう。
(
丸岡慎弥:1983年神奈川県生まれ、大阪市公立小学校教師。教育サークル「REDS大阪」・銅像教育研究会代表、事前学習法研究会会長)
(
大西隆司:1976年奈良県生まれ、弁護士)

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