親から学習指導への不満が出たら、どのような対応をすればいいのでしょうか
勉強は親の重要な関心事です。子どもが学校の勉強を理解しているかどうかは、親にとって関心が高いものです。
テストの点数が悪かったり、家で子どもが「勉強がわからない」と言うのを聞いたりして「どのような指導をしているのか」と、クレームを言ってくる親がいます。
どのような対応をすればいいのでしょうか。
このようなクレームを言ってくる親は、テストの点数にショックを受けたり、子どもが「わからない」という言葉に感情的になったりしていることが多い。
ただ謝るだけでは、親に「頼りない」と感じさせることになります。
「どこがわからないのか、明日、本人に聞いて対応します」と、「対応する」という姿勢を明確に伝えることで、親に安心感を与えるようにします。
冷静に「どの教科の、どこがわからないのか」を子どもから聞いて、対策を考えます。
より具体的な対処を考えていることを伝えることで、親を安心させましょう。
たとえば、九九がネックになっているのであれば、親から連絡があった翌日から、九九を覚えさせたり、筆算のやり方を理解していなければ、授業で確認したりと、その子に応じた対処をします。
さらにこんなやり方もあります。テストで間違ったところを、再度、○が付くまで考えさせたり教えたりして、すべて○がついた状態にします。
あるいは、授業の中で全員で復習する方法もあります。「しっかり対処している」ことがわかるようにすることが大切です。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校教頭。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる)
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