保護者会で保護者と担任が関係をつくり、信頼されるには、どうすればよいのでしょうか
保護者会では、担任は終始、笑顔で明るい声で話すようにします。保護者の話をよく聞き、笑顔で相対していると保護者会も自然と和やかに終えることができます。
保護者によい気分で帰ってもらうことができると、担任への信頼につながります。
保護者会の机の配置で多いのはコの字型とロの字型です。ほぼ全員がお互いに顔を見ながら話したり聞いたりできます。
初めての保護者会では、名前が分からないと不便でもあり不安でもあります。名札を準備し付けるように、お願いしましょう。
初めての保護者会では、先生の自己紹介の内容を簡単にプリントして準備しておきます。
教師になった理由、趣味・特技、好きなこと、苦手なこと、座右の銘、どんな学級にしたいか、具体的な実践、お願いしたいことなど、項目一つ一つについて説明をします。
もし、時間にゆとりがあれば、質問を受けます。楽しい質問で場が和めば、保護者会もスムーズに進みます。
保護者会での質問は、類似の質問がないかを全員に聞きましょう。似たような質問を持っている保護者がいる場合、一緒に伺ったほうが効率的です。
質問の回答は学年や学校で共通理解した上で答えるようにします。即答できない場合は、学級通信や学年だよりで伝えるとよいでしょう。
保護者会で、保護者に自己紹介してもらい、ひと言話してもらうときには、指名して名前を呼びます。わが子のよいところや家でのエピソードをひと言話してもらうと、和やかな雰囲気になります。
先生からも学校での様子をひと言返します。こうすることで、保護者とちょっとした会話ができます。
学校での様子を知らせる最もよい方法は、授業の様子を映像に撮ってみせることです。普段の様子が見られますから、保護者によく分かってもらえます。
休み時間に遊んでいる様子を映像で見せるのも、とても喜ばれます。
保護者は、わが子が担任と親しく話をしていたり、担任から親しく話かけられたり、何か一緒にやっていたりする場面を見るとほっとするのです。
映像に全員の子どもが映っているか必ずチェックします。
すばらしい行いをした子どもをほめたたえることであっても、特定の子どもの名前を出して話題にするのは避けた方が無難です。紹介する場合は、誰のことか特定できない程度に話すようにします。
保護者会で、保護者が聞いてよかったと思う内容を話すようにします。教師としての情報網を駆使して、保護者が興味をもつ子育ての話を準備しておきましょう。
保護者会では、持ち物や生活習慣上のお願いしたり、1年間の行事の予定を説明したりする機会があると思います。
保護者にとってよくわからないことが多いでしょう。具体物を見せたり、写真に撮って見せると分かりやすいでしょう。
(山中伸之:1958年生まれ。栃木県公立小・中学校教師。実感道徳研究会会長 日本群読教育の会常任委員)
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