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学級崩壊したクラスは教師の指導が入らなくなる、どうすれば立て直すことができるか

 学級集団に必要なルールと人間関係がくずれると、教師の対応に不満をもった子どもたちが、うっぷん晴らしをするかのように、言い争いや授業妨害を行い、いじめが横行するようになります。
 それまでの教師の指導がまったくといっていいほど、入らなくなります。
 学級崩壊したクラスは無法的な状態のなかで、子どもたちは無力感がつのり、学級集団への所属感や学級生活に対する満足感が低い状態にあります。
 見通しがもてない学級生活の不満や不安を解消するために、その場その場での刹那的、享楽的な楽しさを求めています。授業中の騒ぎの原因もここにあります。
 しかし、子どもは救世主を求めているに違いありません。
 このような状況になったとき、どのような対応をすればよいのでしょうか。
1 対応の方針
 これまでの学級状態を仕切り直して、新たな気持ちで確実にできることからやり始めることが必要です。
(1)
思いきって、全く初めから学級を再編成するつもりで、再契約法を行います。
(2)
学級生活は楽しいところだと、少しでも感じさせ、不安感を取り除きます。
(3)
学習を保障するために、個別学習を行います。
(4)
一人ひとりの子どもたちへ、相談活動を行い、心的外傷を緩和します。
2 具体的な対応
(1)
学級状態の仕切り直し
 新たな気持ちで再スタートするために「再契約法」を行います。その方法は
1
子どもたちが無記名で、現在の不満や「これだけはやめよう」「これをいったらおしまいだよ」というような内容を書く。
2
教師がそれをまとめて、学級の子どもたちに読んで聞かせ、その内容を黒板に掲示する。
3
教師に対する不満は、できるかぎり受容し、改めることを約束する。
4
学級の問題をどれから解決していくかを全員で確認し、一つだけを当面の目標にする。 
(2)
簡単なゲームを取り入れる
 学級生活は楽しいと少しでも感じさせるために、1日に1回は楽しいゲームやクイズをすることを約束し、教師が主導して、単純なルールで行います。
 教師の指示がとおるようにするために、命令の最初に「はい」と言ったときだけ指示に従う「命令ゲーム」などもいいでしょう。ポイントは「簡単」「短時間」にできることです。
(3)
学習の保障
 一斉の学習はできにくい状態にあるので、個別対応を中心にした学習を展開します。子どもが個々で取り組めるプリントなどの作業学習を多くし、教師が一対一でその頑張りを認めながら評価します。
 子どもが作業に飽きてきたころに「プリントを集中してがんばったね。先生もちょっとつかれたので、クイズを出すよ」と、その授業に関係のあるクイズを出します。
 担任外にも協力してもらい、学級を分割して少人数のクラス編成をする方法も効果的です。
(4)
一人ひとりへの相談活動
 一人ひとりへの援助の時間を設けます。放課後など、担任と教育相談担当の先生が時間を設定して相談にのります。
1
学級への不満を受けとめる
2
居場所のない、まじめな子どもたちの気持ちを聞く
3
悪さをする子どもの逃げ場をつくる
4
いじめられている子や不登校になりかけている子からの相談
(
藤村一夫:岩手県公立小学校教師を経て校長。学級経営スーパーバイザー、上級教育カウンセラー、学校心理士。河村茂雄に師事し、学級崩壊・不登校などを予防する学級経営を研究、日本カウンセリング学会学校カウンセリング松原記念賞受賞
)

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