« ストレスに強くなるにはどうすればよいか | トップページ | 教師や学校に身勝手な批判や理不尽な要求をする保護者に、どう対応すればよいのでしょうか »

学級のルールやマナーは、どうすれば簡単につくれるでしょうか

 学級のルールやマナーを子どもたちと一緒につくっていくには、どうすればよいでしょうか。
(1)
ルールをつくる
 私は学級のルールは、教師が強制するのではなく、子どもが起こす「事実」からルールを作っていくというのが原則です。
 子どもたちが「生活していくうえで、体験した困ったこと」をルールにしていくのです。
 例えば、Aくんはいろんなところでトラブルを起こします。教室から出ようとすると、友だちを押したりします。そこで、私は子どもたちに聞きます。
教師:「友だちに押されるのは、いいの? いやなの?」
子どもたち:「いやだ! ケガする」
教師:「じゃあ『友だちを押してはいけない』というのをクラスのルールにしていいですか?」
子どもたち:「いいでーす」
そこで一つのルールが生まれます。
 もし、ルールを守れなかったときは、教師が子どもたちに
教師:「やってはいけない、とわかっているのに、やってしまうのはなぜだと思う?」
と、子どもたちに「なぜ」と問いかけます。
 子どもの行動の裏側を探る材料にしていくのです。
 友だちを押す原因が、友だちと関わりたいというメッセージであれば、みんなと一緒にできる遊びを提供する。興味・関心のある事で、友だちとつながる通路をつくってあげる、など、工夫していくとよい。
 ルールづくりで、もう一つ大切なことは
「クラスの半分以上の子どもが賛成すればルールを変えることができる」
など、ルールを変えるためのルールをつくることです。
(2)
マナーをつくる
「進んでしよう」というのが、マナーです。例えば
教師:「友だちに、あいさつしてほしい子?」
子どもたち:「してほしい!」
教師:「じゃあ『あいさつをする』というのをクラスのマナーにしていいですか?」
子どもたち:「いいでーす」
そこで一つのマナーが生まれます。
 特に私のクラスは、あいさつの前に必ず、名前をつけようということになっていて、朝、先生に会うと
子どもたち:「斎藤先生、おはようございます」
と言われると、私はいったん立ち止まらなければならない。
 ただの「おはようございます」では通り過ぎてしまうのですが「〇〇先生」がつくと、教師も立ち止まって「〇〇さん、おはよう」と返します。
 子ども同士でも、
「太郎くん、おはよう」
「みどりちゃん、おはよう」
と、あいさつするようになります。
 そして、私が教室に行くと、ドアを開けたとたん、
子どもたち:「斎藤先生、おはようございます」
そんなふうに言われると、とっても気持ちがいいですよ。
 その瞬間、いやなことも忘れてしまいます。あいさつだけで、教室が和やかになります。
(
斎藤 修:1953年福島県生まれ、元千葉県公立小学校教師、全国生活指導研究協議会常任委員)

|

« ストレスに強くなるにはどうすればよいか | トップページ | 教師や学校に身勝手な批判や理不尽な要求をする保護者に、どう対応すればよいのでしょうか »

叱る・ほめる・しつける」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 学級のルールやマナーは、どうすれば簡単につくれるでしょうか:

« ストレスに強くなるにはどうすればよいか | トップページ | 教師や学校に身勝手な批判や理不尽な要求をする保護者に、どう対応すればよいのでしょうか »