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子どもに好かれ、学級を育てる、成長する教師と、その逆の教師との違いは何でしょうか、 子どもに好かれ、学級を育てる、成長する教師になる秘訣とは

 子どもに好かれる教師と、そうでない教師とがいます。また、活気に満ちた学級を育てる教師と、学級を育てられない教師がいます。
 どこに違いがあるでしょうか。
 子どもに好かれ、学級を育て、伸びる教師と、その逆の教師との違いと、子どもに好かれ、学級を育て、伸びる教師になる秘訣を紹介します。
1 子どもに好かれる教師
) 厳しくて、おもしろくて、力をつけてくれる教師
 子どもたちが期待している教師とは「厳しい」と「おもしろい」を兼ね備えた教師です。そして、力をつけてくれる教師です。
(1)
厳しい教師
「厳しい先生」を子どもたちは、きらってはいません。このことを私たち教師は、もう一度、考え直してみる必要があります。
 ダメなことをした時には、きちんとダメであることを指摘し、そのわけを教えてくれるのが教師です。
「正しいこと」と「ダメなこと」とをあいまいにする「まあまあ教師」を、子どもたちは決して期待していません。
(2)
おもしろくて、力をつけてくれる教師
 ユーモアがあって、楽しい話をしてくれる教師。何よりも、授業をおもしろくしてくれる教師を子どもたちは歓迎し尊敬します。
 授業がおもしろくなかったら、子どもたちは毎日が退屈です。子どもたちは、勉強して力をつけたいと願っています。
) 明るく、やさしい教師
 ニコニコしていて、元気で落ち込まない教師。カッと怒らないで、話を聞いてくれる、やさしい教師が好かれます。
 教師は、一人ひとりの子どもを人格的、知的に成長させるために、もっと専門性を高め、人間力を磨かなければなりません。
2 嫌われる教師
1)
子どもが気にしていることを平気で口にする「嫌味」を言う教師。
2)
お気に入りの子どもをかわいがる「えこひき」をする教師。
3)
元気がなく、表情も暗い感じがする「暗い」教師。
4)
失敗をいつまでもネチネチと言う「しつこい」教師。
5)
気分によって話の中身が変わる「言うことが変わる」教師。
 子どもたちの指摘を素直に受け入れて、明るい元気な教師になるように努めたいものです。
3 学級をダメにする教師
1)
物事を悲観的に見る教師
 物事を悲観的に見る教師は、子どもを伸ばせません。「子どもに、やる気がなくて困ります」といっていつも悲観的に考えている。教室の雰囲気も暗くなり、学級は沈滞していきます。
2)
まじめすぎる教師
 まじめすぎる教師も、学級を育てることができません。まじめすぎるあまり、許容範囲が狭くなり、子どもが少しでもはめを外すと「ダメ」と禁止します。
 子どもたちは、いつも窮屈な雰囲気の中にいることになり、学級に活気がなくなります。
 教師自身もまじめ過ぎるため、ストレスも溜まりやすく、暗くなることが多くなり、学級は育たなくなります。
3)
友だちのような教師
 友だちのような教師は、学級が崩れ、学習も成立しなくなってきます。
 子どもたちは、しばらくは「優しい先生」と身を寄せてきますが、何となく頼りがいがなく感じ、いつしか離れてしまいます。
 気軽に話せること、子どもと一緒に遊ぶことは、子どもと教師との関係を保っていく上では大切なことですが、気軽さが信頼を生むものではありません。
 子どもは信頼できる教師についてきます。
 子どものことを真剣になって考えてくれる。問題や悩みがあるとき、どのような方法で解決していけばよいかを的確に愛情をこめて示してくれる。
 子どもが「この先生なら大丈夫」という安心感を持てたとき、初めて教師を信頼するのです。
 子どもは、教師のプロとしての力量を鋭く見抜きます。力量が低いと見破ると、教師の指示を受け入れなくなり、学級が崩れ出します。
 目をさまし、プロ教師をめざして精進していきましょう。
4 学級を育てる教師
1)
強い意志と気迫がある教師
「すご腕の教師だ」と感心させられる教師は、「すごい学級に育てるぞ」「いじめは絶対ださないぞ」「国語の大好きな学級にしてみせるぞ」という、強い願いを体中から発散しています。心に秘めた強い意志と気迫が感じられます。
2)
子どもを乗せるのがうまい教師
 また、学級を育てる教師は、子どもの乗せ方が大変うまいことにも気づきます。
 がんばっている子を見て「いい調子だ。その調子でやればどんどんよくなるよ」と持ち上げる。すると、その気になって伸びていきます。
3)
授業がじょうずな教師
 また、授業がじょうずなことも大事な条件です。
 1日に1時間は、子どもが目を輝かせる授業をする。これを本気でやり通すことで子どもの目の輝きが変わってきます。
4
)向上心のある教師
 学級を育てる最終のポイントは、教師が「自らも成長しようとする向上心」です。
 教師が腕で上げよう、成長しようと努力している姿が子どもの目に映り、子どもの成長に大きな影響を与えていくものです。
 私が授業の録画を撮り、放課後に教室で再生し見ていると、子どもたちは「先生もがんばっているね」と励ましてくれました。
5 まねをする教師は、伸びる教師
 私は、若手教師とサークルを立ち上げ、研究活動をしています。たくさんの実践報告が飛び交います。
 実践報告を、すぐに、どうどうとまねをする教師がいます。
 一方、まねをするのですけれど、自分で考えた方法でないので、引け目を感じ遠慮しながら実践をする教師がいます。
 また「どうもあの方法には問題があるようなので」と実践に取り入れない教師もいます。
 どうどうとまねをする教師は、まねている間に新しい考えを出したりします。新しい実践をつくりだします。
 遠慮しながら、まねている教師は、一つの方法を身につけますが、新しい方法を見つけ出せません。
 まして、理屈を先行させ、まねをしない人は、残念ながら伸びずに終わります。
 どうせ、まねるのだったら、どうどうとまねをして実践力を高めた方が有効です。
 実践力を高めるために、明るく堂々と他人のよい実践をまねましょう。それが、あなたの実践力を高める早道です。
6 教師よ、自信を持て
 自信のある教師は伸びるし、自信のない教師は伸びません。
 学級や子どもを伸ばすエネルギーの源は、教師が自信を持つことです。
 まず、教師自らが自信を持たなければ、学級も子どもも育ちません。
「私は、すごい教師です。明るく、元気で、子どもをぐんぐん伸ばしていく教師です」
と声に出して言ってみませんか。
 これが、子どもを伸ばす最大のコツなのですから、誰もいないところで、堂々と声を出して言ってみましょう。
 誓いの言葉を述べるように叫んでみましょう。想像しているだけで、体が熱くなってきせんか。
 ある学校の研修会で、この呼びかけをしました。終わって廊下に出たとたんに「先生の話を聞いていたら、体が熱くなってきました」と、若い教師がかけよってきました。
 学級づくりの細かなコツは学べば分かってきます。しかし、肝心の教師が元気でなければ、学級づくりのコツは生きてきません。
 いつも物事を暗く考え込んでしまう教師は、すぐに考えをやめることです。少々無理をしてでも「私は、子どもを伸ばす名人です」と叫んでみてください。何かが変わり出しますよ。
 元気を出して明るく対応していけば、難局を乗り越えることができ、大きく成長します。
 また、周りにはあなたを支えてくれる仲間がいます。一人で問題を抱え込まないで、素直に助けを求めればいいのです。
(
山本昌猷:1942年生まれ、元石川県公立小学校校長、教師の交流館「わいわいハウス」開設
)

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