初任者の共通する授業の特徴と、どのようすれば授業の改善ができるのでしょうか?
初任者がまず悩むのは、教科書をどのように教えたらいいのだろうか。どのように授業を始めたらいいのだろうか。発問はどうするのか。子どもたちのノート指導はどうするか。戸惑うばかりで、時間ばかりが過ぎてしまう。
初任者が次のような状態で授業ができるようになれば、まずは合格点をあげることができる。
(1)子どもたちの顔を見ながら授業をしている。
(2)きちんと、はっきりした声で、子どもたちに話をしている。
(3)机間指導ができている。
この状態をまず授業で作りあげることが最初の関門である。このことは簡単ではない。
授業づくりに慣れてきたら、次に考えることは「導入でのひきつけ」である。どうするか。次のことぐらいはできるようにする。
(1)復習問題を出す。
(2)いきなり写真を出して「何の写真でしょうか?」と問う。
(3)「物」を出して、それを子どもたちに見せる。
特に「物」は大切である。授業への興味・関心が膨らむ。授業づくりには欠かせない。
(4)音読から入る。
日常の授業で教材研究はどうすればよいのでしょうか。
例えば、国語の「大造じいさんとガン」の教材研究は
1 教科書を読む
最低2回は読むようにしたい。場面分け(教科書では4場面に分けてある)が必要である。
2 指導書で確認する
(1)単元目標を確認する
場面の移り変わりに気をつけて、中心人物の行動や心情の変化を読む。
(2)指導したい具体的な目標
単元目標を確認できたら、自分なりに「指導したいこと」に落とし込んでいくが必要である。自分なりの指導イメージが「具体的な目標」である。
例えば、大造じいさんの残雪に対する気持ちの変化を読み取る。
(3)1時間ごとの指導
最初は指導書を参考にしていけばいい。
実際の授業の流れは「始め-中-まとめ」、どんな「発問」「活動」をさせようかと、とメモ書きし、イメージができればよい。
ほとんどの初任者の授業を見ていると、共通する特徴は教師が授業の8~9割をおしゃべりする授業である。
それをなくすためには、教師が子どもたちに発する言葉を「説明・発問・指示」に区別するところから始まる。
たとえば、「説明」で、勉強することを分かりやすく伝え「発問」で子どもたちの思考に働きかけ「指示」で子どもたちの行動に働きかけるのである。
教師のおしゃへりを、せめて5割に収めていく必要がある。そのためには
(1)ノートに書かせる。
(2)発言させる。
(3)話し合いをさせる。
(4)作業や身体を使う活動をさせる。
初任者の授業はほとんどが「挙手発言」型の授業になっている。いつもよく挙手する3,4人の子どもたちに指名をして、先に進んでいく授業である。
だから、最大の問題はほとんどの子どもが傍観者になることである。「挙手発言」型の授業は、かなりかたよった進め方と言わざるをえない。では、どうすればよいのでしょうか。
授業は子どもたち「全員参加」をどのように組み込んでいけるかにかかっている。その基本型は
(1)学習課題を確認する。
(2)学習する課題について説明する。
(3)発問して、子どもたちが考える。
(4)子どもたち一人ひとりが答えのよう予想をノートに書く。
(5)ペアで話し合う。
(6)発表する。
(7)教師がまとめる。
初任者は授業技量というのはすぐには身につかないものである。子どもたちの学力が身についているのか気になる。学力をつけるためには「基礎・基本」を毎日くり返し練習させるとよい。
例えば、
(1)国語の授業:漢字タイム(5~10分)、音読タイム(5分)、本時(30分)
(2)算数の授業:前時の復習(5分)、本時(35分)、本時の復習タイム(5分)
このような分割法の授業を積み重ねを毎回することによって、きちんとした基礎的な学力を保障していくことになる。
(野中信行:1947年生まれ、元横浜市立公立小学校教師、学級組織論を研究、実践を私家版で発行した。全国各地で教師向けの講座やセミナーを行っている)
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