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授業中、どうしても子どもたちをうまく「ひきつけ」られないとき、どうすればよいのでしょうか

 興味のもてない授業は、徐々に子どもたちは授業にあきてきて、気持ちが集中できなくなります。
 子どもたちが授業に集中できなくなるのは、同じことを長時間繰り返す、教師の一方的な説話が続く、抽象的な思考だけの時間、教師対子どもの一対一の問答式の授業などを展開していくからです。
 授業の中に、好奇心をそそること、子どもたちが自分で活動する学習、授業の過程に変化のあるステップなどが組み込まれていると、どの子どもも夢中で授業に取り組むようになります。
 授業中、子どもたちを「ひきつけ」るには、どうすればよいのでしょうか
 子どもが授業中、集中するには
(1)
授業の導入時に子どもたちの心情をゆさぶる
 まず、導入で「これはおもしろい!」「おかしいぞ?」「へんだ!」など、子どもに素朴な疑問や意外性、驚きを与えると、好奇心から問題解決の意欲が触発されて授業に熱中します。
 感動場面を盛り込むことも効果が大きい。
(2)
授業の展開時
 説明・思考・討論など授業のいろいろな形態を組み合わせて意欲的に活動させるようにします。
 学習形態は、一斉授業、ペア学習、グループ学習など学習内容の特質によって工夫できます。
(3)
授業の終結時
 単元の半ばであれば、技能的なものをさらに磨くドリルや、終結段階であれば、まとめの表現活動などで、子どもの満足感が味わえるよう計画します。
(4)
時間配分を工夫する
 学年に応じて、10分から15分程度ごとに山場をつくることも一つの方法である。
 同じように、教師の指導場面と、子どもが活動する場面の割り振りをしておくと、場面の変化によって新鮮な気分で活動できる。
(5)
子どもの活動場面の設定
 子どもは自ら活動する学習には意欲が高まる。見る、調べる、つくるなどの体験的な学習によって、実感できることや自主的判断の機会を得られる場合は、学習活動に熱中します。
 ただし「させっぱなし」では効果も薄れてくる。結果の評価とともに、子どもの努力をタイミングをとらえて、ほめることを忘れてはならない。
(6)
個別指導を念頭に入れながら一斉授業をする
 基礎・基本にかかわることは一斉指導し、そのうえで、子どもを生かす場面を工夫して、個別に学ばせる、ペア学習・グループ学習・教え合い学習・個別学習などのような授業形態を工夫してみる。
(7)
一人ひとりの子どもに、自分の考えに自信を持たせ、発表できる環境づくりをする
 教師の発問に一人の子どもが回答するという一対一の展開では、他の子は授業に参加しない状態におかれる。
 子どもが気軽に発表できる環境をつくるようにする。能力に応じてイエスかノーかを表明しただけでも、発表と認めてもかまわない。
 まちがった答えを笑ったり、常に正しいことが優先されると、子どもたちの発言や発表は活発にならない。
 簡単な思いつきのようなものも率直に言える学級にしておくと生き生きしてくる。
 発表しない子どもの原因に応じて、教師が発問の工夫をして、その子なりの発表できる場面を設定してあげる。
 子どもの心をつかむ方法
(1)
教科書の教材とともに、社会・理科・生活科など教科によって自分たちで集めた資料を使わせると関心も高く理解も深まる。
(2)
嫌いな教科は「分からない」「できない」ことが原因である。
 嫌いにさせる指導をしていないか、まず教師が反省する。そのうえで、嫌いと言う子の原因を探り出し、個人指導を徹底する。
(3)
ユーモアがある授業は関心が高まる。
(4)
経験の浅い若い教師でも、子どもとの触れ合いを密にしていると、子どもが教師の一挙一動に関心をもってくれる。
 子どもの関心を増す
(1)
新しいこと、実物に触れると関心が増大する
(2)
小さな進歩も認め、タイミングよくほめる
(3)
体験を通した活動は意欲が高まり、理解も早い
(4)
得意なことをさせてもらうと、やる気が増す
 子どもの関心が減る
(1)
話がくどく、説明の要点がはっきりしない
(2)
授業がまじめすぎて、冗談を言ったりしない
(3)
声が小さく、話が聞きとりにくい
(4)
黒板の文字がきたない
(5)
子どもたちの意見や質問をよく聞いてくれない
(6)
えこひきをする
(
関口 寛:1931年生まれ、宮城県教育研修センター指導主事を経て元仙台市立小学校長)

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