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怒鳴らずに学級が成り立つほど学校現場は甘くない、教師には怖さも必要、怒鳴ることも大切だ

 私は、教師にはある種の怖さが必要だから、怒鳴ることも大切だと考えている。
 いつも怒鳴っている教師は子どもたちも嫌うし、子どもに背を向けられる。
 たまに雷が落ちるから怖いのであって、月に1回が限界である。
 効果的なのは、クラス全員の前で怒鳴ることだ。「こんなことをしたら厳しく叱られるんだ」と伝えることができる。
「いつ、何について、どの子に」にカミナリを落とせばいいのか、冷静な策略が教師には必要だ。
 特に「どの子」を怒鳴るかは大切だ。
1 怒鳴っていけない子
(1)
発達障害をもつ子
 みんなの前で叱ると、クラスのみんながその子の問題に気づく。その子はクラスに居場所がなくなり、ますます問題行動を起こす。
 その子が問題行動を起こしてもじょうずに「流し」、その子の良さを教師がどんどん宣伝していくと、その子はクラスに居場所ができ、問題行動を起こさなくなる。
(2)
女子
 女子はレディとして接する。その子の好きな男子がいるかもしれない。恥をかかせたら、その子は教師に背を向けるに決まっている。女子をみんなの前で怒鳴ったらゲーム・オーバーだと心得る必要がある。
(3)
やんちゃくん
 対峙して反抗的になるぐらいなら、放っておけばいいのだ。2,3人いてもクラスが壊れることはない。 
 どの子にも言えるが、最近の子はプライドが高い。原則、みんなの前では怒鳴らないほうがいい。原則、叱るのは、呼んで個別に叱るのがベストである。
2 怒鳴ってもよい子
(1)
「やんちゃくん」の周りの子どもを個別に叱る
 やんちゃくん予備軍の子どもたちがやんちゃくんの真似をして悪いことをしようとしたら、怒鳴って止める。
 やんちゃくんが4人、5人、6人と増えていくと、学級崩壊の危険が高まる。
 だから、やんちゃくんが増えないように周りの子を厳しく叱るのだ。
 ただ、みんなの前で怒鳴られたことを恨みに思って、やんちゃくん化されても困る。だから個別に呼んで叱る方が効果的だ。
(2)
叱られ役の子どもを、怒鳴って叱る
 私は、いつも叱られ役の子をつくっている。
 明るい男子で、教師のことが大好きで、絶対に背を向けない子どもがいい。
 みんなの前で怒鳴る代わりに、その子のことは全力で可愛がる。ドッジボールをすれば、その子にパスを出す。もちろん、一番多く話しかけるし、手伝いもその子に頼む。そして、うるさい保護者でないことが大前提である。
 今どきの子どもは、叱られ慣れしていない。きちんと策略を練って叱らないと、子どもたちの心は離れていく。
 怒鳴るには気を遣う。しかし、全く怒鳴らずに学級が成り立つほど学校現場は甘くない。
(
中村健一:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。笑いとフォローをいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている。 また、若手教師を育てることに力を入れ講演も行っている)

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