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教師が子どもに指示するときや叱るときは闘いだ、どのようにすればよいか

 剣道、空手、けんかなど様々な闘いには共通していることがある。それは視線だ。
 けんかでは目をそらした方が負けである。目を合わせられないのは気押されているからだ。子どもと視線を合わせられない最大の理由は、気が弱いからだ。
 私は小学生のころから気が弱かった。気の弱さと恐怖心とは同一である。教師になってからもこの傾向はずっと続いた。
 子どもとうまくいかなくなると、恐怖心がむくむくと顔をもたげた。自分が傷つけられる恐れを感じるのだ。
 子どもが何かをするわけでなく、ただ、自分が「恐怖を抱く」のだ。
 気が弱いと無意識に子どもを見ていないものだ。子どもを「見るぞ」と構えないと、気の弱さによる無意識の視線回避は避けられない。
 子どもを二度見ることで視線は鍛えられる。
 例えば、床に教科書や帽子や筆箱を落としている子どもに、目で合図して拾わせるのだ。
 その子どもと視線を合わせ、落とし物を見て、またその子どもと視線を合わせる。子どもは「あ!」という顔をして、あわてて拾う。拾った後、また視線を合わせて「にこっ」とする。
 私の指示は視線を合わせて言う。しかし、視線を合わせるだけではだめだ。視線を「目の奥まで入れる」のである。そうすると、目に力が入る感じがする。
 子どもをしかる時、注意する時、これも闘いだ。
 子どもに、こびたようなもの言いは、たちまち子どもに見抜かれる。くどくなると嫌がられる。
 足を肩幅に開き、重心が両足の間にあるようにして、姿勢を安定させる。声がうわずってはならない。
 下腹に息を一瞬落としてから、声を出す。これでドスのきいた声が出る。
 顔も大事だ。厳しい顔でいい。子どもが反省したら「にっこり」するのだ。
 子どもを指示通りにさせるのは闘いだ。
「言われた通りにやれ!」と気迫をこめなければならない。
 指示は、明確な上にも明確でなければならない。
 子どもが指示通りに動かなければ、やり直しだ。やりきれるのかどうか、腹を据えてかからねばならない。「やらせきる覚悟」が必要だ。
 大事なことは、教師が言ったことを「必ずさせる」ということだ。
 でも、暗くならず、明るく、きっぱりと「必ずさせる」という気迫を持って、子どもたちが「アレレ?」と思っているうちに子どもにさせられればいい。
 子どもになめられていては絶対にできない。気迫ある言動を見せておかないといけない。
 最初が肝心だ。出会いの最初は子どもも教師の様子をうかがっている。一応、教師として一目置いている。
 この時なら、指示をし、その通りやらせるのは容易だし、教師の気迫を感じさせることができる。
(
坂元弘平:鹿児島県公立小学校教師
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