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子どものやる気を最大限に引き出し自立を促す、バラエティ番組を参考にしたMC型授業とは

 最近のテレビのバラエティ番組の多くは、仕切ることがうまい芸人が司会者(MC)になり、ひな壇の芸人に話を振って、面白い話を聞き出す形で進行していきます。
 その原型を作った一人が明石家さんまです。
 さんまさんの番組を見ていると、MCは、出演者を順番に指名しながら、面白い話を大笑いしながら聞いているだけのように見えます。
 しかし、さんまさんは、話を広げたり、上手に話を引き取って別の人に振ったり、突っ込みを入れたり、だれてくると話題を大きく変えたりと、出演者を自在にコントロールしている。
 さんまさんの立つ位置は、話が盛り上がってくると発言者のすぐそばまで行って大きくうなずいたり、突然振り返って別の人に話を振ったり、せわしなく動きます。
 すると、出演者もどんどん乗ってきて、さんまさんの手のひらの上で踊らされて、話すつもりのなかった話まで披露してしまうのです。
 このMCとひな壇芸人の関係を授業に応用できないかと考えたのが、MC型授業の始まりです。
 MC授業で大切なのは、教師が「なんでもあり」という姿勢を見せて、子どもたちが、どんな意見でも出してみようという雰囲気を作ることです。
 子どもが何かを話す。それを受けて、私が「それって、どういうこと? 詳しく説明して」と興味を示す。
 その子が説明できなくても、別の子が引き取って「こういうことだと思う」と話し始める。
 詰まったら私が助け船を出す。そうやって話の輪を広げていく。
 途中で話が途切れそうになったら、クラスの中のしゃべり好きな子に振る。
 正解だけを求めているわけではないのです。
 私が考える教育とは、子どもが自分の頭で考えたことを、クラスの仲間と話し合って、自分たちで判断して正解に近づいていくことです。
 それが自立につながります。世の中に出れば、いやおうなく自分で正解を探すことになるからです。学校は社会で生きる力を身に付ける場所なのです。
 それなのに教師が「答えは?」と子どもに聞いて、違ったら、別の子どもを指す。正解が出なければ正解を教える。
 そのような受け身の姿勢で教師から知識を授けてもらうという授業の形が、正しい教育につながるとは思えません。
(
沼田晶弘:1975年東京都生まれ、アメリカのポールステイト大学職員を経て東京学芸大学附属小学校教師。教育関係のイベント企画を多数実施し、企業向け講演も行う
)

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