けんかが起きたとき、どう介入すればよいか
けんかを見ている見物人を排除し、凶器となりうるものや、机、椅子等の危険な障害物をその場から排除します。
見物人がいると、どちらかの肩を持ったり、はやしたてたり、面子を失わずにやめることが難しくなります。
本を落とすか、ドアをバタンと閉めるなどして、大きな音を立て、けんかをしている当事者の緊張した状況に水をさします。
けんかをやめさせることはできませんが、けんかをしている生徒を我に返らせ、言葉による介入をしやすくします。
口論の真只中にあせって飛び込まないこと。
生徒と面と向き合って立つ姿勢では、攻撃的だと受け取られてしまいます。
安全を期して、興奮している生徒から少なくとも50センチから1メートルほど離れて立ちます。
パーソナルスペースに侵入すると生徒の不安が高まる傾向があり、暴力行為へ発展する可能性があります。
生徒が自制心を失うほど、教師の言葉が聞こえなくなります。
声かけの内容よりも、声の調子やポディランゲージの方が明瞭に伝わります。
身体暴力に及んでいても、声かけがけんかの制止に効果があります。
どのような状態でけんかをしているのか、よく観察して劣勢な生徒に
「〇〇さん、けんかを今すぐやめて、こちらに来なさい」などと、声をかけ、面子を保つやり方でけんかをやめさせる助け舟を出します。
けんかをしている生徒は、立ち去る口実を先生が与えてくれるのを実際には待っているのです。口実を与えるチャンスを逃がしてはいけません。
けんかが終わった後、すぐさま当事者を別々の部屋に引き離します。興奮を冷まして気持ちを落ち着かせます。
けんかはどのような結果をもたらすのか説明し、今後どのような行動をとって欲しいのかという教師の期待を伝えます。
今回のことを教訓として、成長する機会を与え、コミュニケーションをとって仲直りする手助けをします。
(新福知子:千葉県スクールカウンセラーを経て、CPI危機予防研究所代表)
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