子どもが先生の言うことを聞かないのはなぜでしょうか
子どもが先生の言うことを聞かないのはなぜでしょうか。
私たちは、誰しも学校の先生に習って育ちます。しかし、習う割には、子どもの頃は先生の言うことを聞きません。
先生は、必ず立派なことを言わなければいけないと決まっています。しかし、その「立派そうなこと」を自分自身がやっていない先生が多いのです。
人に優しくしましょうと言うけれど、あの先生は優しくない。
あの先生は「みんなのためを思って自分は言っているのである」という態度をとっているけれど、子どもが騒いでいるときに、丁寧に言い聞かせず、自分の思い通りにならないことに腹を立てて、威圧的に怒鳴っている。
そういう矛盾が、子どもの目についてしまうのです。子どもが先生の言うことに反抗し、うんざりするのは、そこで言われていることに嘘があるから。
もし本当に、子どもが騒いでいるとき、怒りを混ぜることなく、自信を持って毅然と注意ができるとか、頼れるリーダーシップがあると感じられたら、子どもも先生の言うことを聞こうとするでしょう。
優しくすることが実践できていない大人が「人に優しくしましょう」と言ったら、その子が人に優しく穏やかになったら、周囲の大人が楽になる。
大人は自分の利益のために、子どもを洗脳しようとしている、と敏感な子どもは心のどこかで気づいています。
人間は本心から相手に優しくすると、心は真から満足して幸せであることを認識するものです。
「人に優しくすることは、自分にとって得くなのだなあ」と、わかっている人は、人に優しくできるわけです。
そういう人が確信をもって「人に優しくすることは、自分にとって良いことなのですよ」と言うと、説得力があります。
実際に人に優しくできている人は、その人自身が幸せそうなので、周囲の人も「この通りに真似してみよう」と思えるのです。
もともと「学ぶ」は「まねぶ」から来ていると言われますけれども、真似したくなるような大人なら、人はそのようにしてみようという感じになります。
実際にやっていて、気持ちが充実しているという事実に基づいていますので、言葉があいまいになったり、表情が嘘っぽくなることがありません。
(小池龍之介:1978年生まれ、僧侶。2003年ウェブサイト「家出空間」を立ち上げる。住職をしている「正現寺」(山口県)と「月読寺」(神奈川県)を往復しながら、自身の修行と一般向けの瞑想を指導)
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