叱るとき、叱りモードを引きずらず、笑顔に戻る切り替えの早さは子どもの指導に役立つ
いつまでも、叱りモードを引きずってはいけません。指導後は、気持ちを素早く切り替え、笑顔に戻りましょう。
子どもを指導する時は、子どもの言動に教師の感情が刺激されることがきっかけになります。
特に叱って指導する場合、よくよく気を付けなくては、感情が激しく揺さぶられてしまいます。
感情に身を任せていると、どんどん怒りが増幅していき、ついに抑えきれなくなって、子どもに感情をぶつける危険性があります。
冷静に叱るためにも、気持ちを切り替える余裕をもちましょう。
叱りモードが長く引きずるのは、気持ちの切り替えができない未熟さが原因と言えます。
教師は大人ですから、当然子どもと同じレベルではいけません。
叱った後に、気持ちを切り替えて、通常モードで子どもに接するようにしましょう。
つい先ほどまで厳しい顔をして怒っていた教師が、指導が終わったとたん、笑顔で通常モードに変わる姿は、子どもからすると、つかみどころのない怖さを感じるものです。
「先生は何もなかったような様子だけれど、本当のところは、どう思っているのだろう?」と、本心が分からない怖さです。
この切り替えの早さは、子どもの指導にとても役立ちます。叱った後の子どものフォローのためにも、次の叱りのためにも、気持ちをすぐに切り替えることは重要です。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校教頭。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる)
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