教師は忙しくて疲れやすい、教師の仕事を効率的して、元気な教師になるにはどうすればよいか
教師は忙しい。忙しさが教師の心身を疲れさせています。
教師の疲れは、目の前の子どもたちに影響します。
教師が疲れて元気がなければ、子どもたちもまた元気がなくなります。
教師が元気はつらつならば、子どもたちも元気はつらつになります。
ですから、教師が仕事の忙しさから解放され、疲れを癒し、心身ともに元気はつらつとして子どもの前に立つことは、子どもたちが元気になるためにとても大事なことなのです。
では、そのためにどうしたらいいのでしょうか。
少しでも教師の仕事を効率化し、教師に時間的なゆとりを作り出すとよい。
時間的なゆとりは心のゆとりを生み、健康的な身体づくりを後押し、元気な教師になるでしょう。
教師の仕事を効率的にするには、
1 仕事を「見える化する」と、見通しが立つ
何となくたくさん仕事があると、気が滅入ります。はっきり見えないと、大変そうに思えるものです。
そんな時は、仕事を「見える化する」とよい。
はっきり見えると、先が見えて計画が立ち、すっきりします。
具体的には「しなければならない仕事のリスト」を作ることです。やるべきことがはっきりします。意識していなかった仕事に気付くこともあります。
リストは、1行に1項目を書き、期限があれば書きます。(例:① 3/20 仕事名)
その仕事が終われば、〇数字を塗りつぶす(●)と、やるべき仕事と終わった仕事が一目でわかります。
2 仕事を分ける
仕事を緊急性に従って3段階に分けます。
仕事を「すぐやらなければならない仕事」「早めにやる仕事」「後でやればよい仕事」に分けて、仕事の書類を机の上3か所に分けて置きます。
「すぐやらなければならない仕事」の一番うえの仕事を迷わず取り上げて処理を始めます。
始まると意外に片付いていくものです。
3 疲れている時は、まず単純作業から始める
疲れている時、嫌なことがあった時などは、頭が働かず仕事に取りかかれないものです。
こんな時は、頭をあまり使わなくてすむ、単純作業から始めてみましょう。
どんな仕事でも、1つの仕事が終わると気分がいいものです。達成感が気分を高揚させ、脳の働きを活発にし、面倒な仕事でもやる気になってきます。
4 仕事のアイデアが出なくなったら、別の仕事をしてみる
仕事をしていてアイデアが出なくて困ったら、思い切って中断して別の仕事をしてみるとよい。
別の角度から物事を見ることになり、最初の仕事のアイデアが浮かんでくることがあります。
新鮮な気持ちで仕事に向かうことができ、集中力を生みます。
切り替えた仕事がある程度、区切りがついたところで、最初の仕事にもどります。
5 よくわからない仕事をしなければならない時は、その道の専門家に教えてもらう
よくわからない仕事は、仕事の処理の仕方がよくわからずに、あれこれと考えたり、試行錯誤することがあります。
よくわからない仕事をしなければならないときは、自分であれこれと考えず、その分野の先人や、その道の専門家が近くにいれば、聞いて、教えてもらったりすればよいと思います。
その代わり、助けてもらったその教師に、自分の得意分野でお役立てをするようにします。
(山中伸之:1958年生まれ、小・中学校教師。「渡瀬にこにこサークル」代表を務めるほか、実感道徳研究会会長、日本基礎学習ゲーム研究会研究部長)
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