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悩んでいる教師の悩み方にはパターンがある、悩まないためにはどうすればよいか

 私は多くの教師の「悩みの相談」を受けて、悩みを聞いていく中で、
「悩みを抱かえる人たちの悩み方にはパターンがある」
「いくつかの知識があれば、悩んだ時の傷つき方は異なってくる」
ということに気がつきました。
 悩み方のパターンと、悩みのパターンに陥らないためにどうすればよいのでしょうか
1 悩み方にはパターンがある
(1)「自分だけが」と思い悩む
 悩みを抱かえている教師たちは、周りの教師はうまくやっているのに、自分だけがうまくいかない。自分だけがこんなに悩んでいる、と思っています。 
 そして、自分の悪いところを探し、見つけたところを無理に直そうとする。ところが、うまくいかず、さらに苦しむ。
 そんな思いの中で「自分には能力がないんだ」「先生に向いていないかも」と自信がなくなっていくのです。
(2)エネルギーの不足
 教師にとって学校に行くということは、子どもとの関係、保護者との関係、同僚との関係など、さまざまな関係を切り回すことになります。
 そのために相当なエネルギーがいります。
 何らかの原因で自分が傷つき、さらに自分を責めたりするようになれば、関係を調節していくのに必要なエネルギーが、どんどん失われていきます。
2 悩みのパターンに陥らないためには、どうすればよいか
 まず「悩んだときに、自分の悪いところばかりを責めてもいいことはない、ということを知る」ことが大事と思うのです。
 悩み始めると、自分に悪いところがなかったか反省したくなります。しかし「反省しても元気はでない」ものです。エネルギーが失われていきます。
 まじめな人ほど、そのパターンに確実にはまってしまいます。
 エネルギーをなくせばなくすほど、問題への対処能力は下がっていき、ますます解決困難になっていきます。
 問題を解決するためにも、まず一番に考えるべきは「自分が元気でいること」なのです。
 自分を落ち込ませないよう「自分を守るための努力」がとても大事なことだと思うのです。
 私がよくするアドバイスは、
1 信頼できる人に話を聞いてもらい、グチる。
 話をしっかり聞いて、共感してくれる人を持ち、その人に頼ることが必要です。
 弱い自分をそのまま認めてもらえる安心感は、何ものにも代えがたいものでしょう。
2 自分の楽しみごとを大事にし、気分転換を図る
 深刻な悩みごとがあると楽しみごとはおあずけという感じになりがちです。そうすると、ますます閉塞感が高まります。
 問題を解決するときに必要なのは「心の余裕」です。
 大変なときにも、少しでも自分の好きなことをやっていくようにしたい。
3 目標を下げる(再設定する)
 このくらいできるはずだと思っていても、叶いそうになかったら、その時の状況で適切に再設定してやっていかなければならない。それがプロの力量だと思うのです。
4 先のことより、今日の1日を考える
 悩んでいるときは「もっと悪くなりそう」と、悪い予想ばかりが立って、心配になり、どんどん疲れてしまいます。
 それより「先のことを考えてもしょうがない」と、あきらめるのが一つの極意と言えるでしょう。
 そして「今日が終われば、それでよし」と、毎日を終わらせるだけを目標にするというのが、私の最大のアドバイスです。
「これだけ大変な1日が終わった。ほんとよくやったよ」と、自分をほめるのです。
 いつも、その日、1日を終えることを目標にしていると、不思議と目標も低くおさえられ、しかも毎日の頑張りも見えてきたりします。
 私がもっとも活用し、実際に救われている考え方かもしれません。
(中 一夫:1960年鳥取生まれ、東京都公立中学校教師。仮説実験授業研究会会員)

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