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教師の成長にとって、どのような場が必要なのでしょうか

 教師の実践的力量を高めていくには、教師一人ひとりが「自分の力をもっと高めよう」という強い意志がなければいけない。

 教師が最も意義があると感じているものとして「自分の意欲や努力」「学校現場の雰囲気や人間関係」「現任校での研修」をあげている。

 また、フォーマルな研修よりも、子どもとの日常的な関わりの中で行われるインフォーマルな自己研修や実地経験のほうが有効だと認識されている。

 特に初任者の場合、自分の力量形成に役立ったものとして「子どもとの日常の交流」「同じ新任教師、年齢の近い若手教師との経験交流」「経験豊かな年輩教師の日常のアドバイス」が上位を占めている。

 力量形成の契機になったものとして、学校内での「研究会、研修」「すぐれた先輩や指導者との出会い」「自分にとって意味ある学校への赴任」「教育実践の経験(学級指導、生活指導、特定の子どもとの出会いなど)」「学校外でのすぐれた人物との出会い」をあげる教師が多い。

 このように、日常的かつ自主的な研修の意義は大きいといえる。

 子どもの事実に基づいて、絶えず自分の実践を省察・吟味し、同僚や先輩の教師たちと語り合い、学び合いながら、新たな課題に挑んでいくことが重要である。

 いわば、学び続ける教師、学び合う教師であることが教師の成長にとって不可欠である。

 歴史に名が残るような教師は、例外なく生涯学び続けている。蔵書も半端ではない。

 いろいろな教室を訪問して、そのたびに痛感するのは、よく学んでいる教師のクラスは、子どもたちもよく学んでいるということである。

 発言も論理的で、追求型の学びが成立している。

 たくさん本を読んでいる教師、身銭を切ってさまざまな研究会に参加している教師、サークルの仲間と学び合っている教師など、そうした教師の姿は授業に反映する。

 教師自身も一人の聞き手・学び手として、子どもたちの発言や出来事に開かれている。

 そして、その事実の意味を省察して、適切に対応している。

 子どもたちは教師のそうした姿を見て、学びの態度や方法を吸収していくのである。

(鶴田清司:1955年生まれ、都留文科大学教授、全国大学国語教育学会常任理事、日本教育方法学会理事)

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