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集団で便器を壊したり、黒板をスプレーして使用不能にするなど悪質な器物破損が頻発し、他の生徒も脅かされています、彼らは逮捕・補導はできるでしょうか

 明白に器物破損罪に当たります。
 刑法第261条では
「他人の物を破壊し、又は傷害した者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料に処する」
と器物破損罪について規定しています。
 生徒指導の原則
心情(心理的事実)の温かな受容・客観的事実への厳しい対応」
に立つと、器物破損を繰り返す生徒の心情(心理的事実)に焦点をあてた教育的指導が大切なことはゆうまでもありませんが、
「非なる言動には責任をとらせる」ことも生徒指導の原則の一つです。
「見捨てない・見逃さない」粘り強い個別指導を続ける一方、懲戒・出席停止の措置や損害賠償の
請求も考えなければなりません。
 器物破損罪は刑法第264条の規定により、親告罪とされている点には留意する必要があります。
 器物破損罪は、被害を受けた被害者(代理人も可)が捜査機関に告訴することにより、はじめて刑事訴追の対象になるのです。
 学校としては、生徒の立ち直りをめざして全力を尽くすことになりますが、残念ながら「指導の限界」を感じざるをえないことがあります。
 他の生徒の安心・安全を守れない状況においては、校長が告訴権者となることも仕方多ないでしょう。
 刑事訴訟法第239条には
「何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる」
とあります。
 そのような場合には、逮捕・補導もありえます。
  
(
嶋﨑政男:1951年生まれ、東京都立中学校教師、教育研究所指導主事、中学校長、日本学校教育相談学会会長等を経て神田外語大学教授
)

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