学級内で物の紛失があったときや、紛失が頻繁に起こるとき、どうすればよいか
生徒の物がなくなったと連絡を受けたら、教師はすぐに対応することが大切である。
例えば、消しゴムがなくなったという訴えであっても、そのままにしておくと、紛失が当たり前になり、生徒は教師に何もしてくれないと期待しなくなる。
こうなる前に、教師は誠実な対応を行うことだ。
紛失物の訴えがあったときは、必ず帰りの会で全員に呼びかけ、みんなで探す。
例えば、
「〇〇さんの筆箱が今日の3時間目からありません」
「誰かが、間違えて持っているのかもしれませんし、〇〇さんが置き忘れてしまったのかもしれません」
「理由はいずれにせよ、物がなくなったのは事実です」
「困っているので、みんなで探します」
「まずは、全員、カバンの中、自分のロッカーを探してみてください」
「その後は、教室の中、清掃用具入れ、などを見てください」
例えば、誰かが物を隠したとき、みんなで放課後に探し、帰る時間が遅くなることを学ばせる。
悪いことをすると、自分が困る状況を作り、つまらないことを二度とさせないようにしたい。
物が頻繁になくなるときには記録をとっておいて、いつ、どのような状態でなくなっているのか、状況を正しく把握する必要がある。
場合によっては、休み時間に教師が巡視を行う。
(垣内秀明:1965年長野県生まれ、長野県公立中学校教師。教育サークルTOSS中学信州代表)
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