授業も学級経営もたいへんなことばかり、うまくいかないと感じたらどうすればよいのでしょか
授業も学級経営もたいへんなことばかり。何よりも大切なのは、困ったときに相談できる相手がいるということです。
同僚教師は、現場をよく知っているので具体的な相談ができます。
前任校の教師、サークルやセミナーで出会う他校の教師なら、技術やネタなどのアドバイスももらえるでしょう。
また、趣味の合う人や家族、友だちからは、教師とは違う視点で助言してもらえるかもしれません。
相談できる人がいることが、何よりなのです。相談できる相手を持つと、前進できます。
私はクラスがまとまらないとき、先輩教師によく相談します。
そのとき言われたのは「教師としての力」が足りないということです。
それは、教師らしく生きる、生き方が試されているということなのでしょう。
私は、失敗して、くよくよしても元気に学校に行く教師は、教師力があると思います。
教師はみんな失敗しながら成長しています。
失敗する教師は、失敗する子どもの気持ちがわかります。くよくよする教師は、授業や学級経営を振り返ることができます。
そして、それでも元気でいる教師が、子どもたちは大好きです。その姿から子どもたちは学ぶのです。
私は、教師力は「共感する力、振り返る力、リセットする力」だと考えています。
できないと悩む子どもの気持ちを理解して、その子どもに寄り添う。それは教師にとって大切な力です。
やんちゃな子は、どんな気持ちでいるのでしょうか。きっと何かうまくいかないことがあって、その気持ちをわかってほしいのです。
どんな言葉をかければ、その子の気持ちに寄り添えるか。できないことで悩む教師であればこそ、わかるはずです。子どもの気持ちに共感できてこそ、次の一手がうてるのです。
うまくいかなかったことを、くよくよしながらも振り返り、何がうまくいかないのかを整理する視点が必要です。例えば、
「授業の目標はどれだけの子が達成したか」「授業の時間配分は適切だったか」「気になるあの子は授業に参加できたか」
など、振り返る視点をはっきりさせると、つぎの授業に具体的に活かすことができます。
教師になって15年の中堅教師になった私も、悩んで、くよくよする日々です。
くよくよしているだけでは教師を続けることはできません。どこかで「リセット」して気持ちを切り替えることが、一番大切な力です。
さっと切り替えられるワザを、ぜひ身につけてください。
(桔梗友行:1977年宮城県生まれ、兵庫県公立小学校教師。ユニット授業や学び合いに取り組む。「学び合うin神戸」主宰)
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