« 子どもの問題行動の支援を進めようとするときに、大切なこととは何か | トップページ | 学級づくりは、クラスの人間関係力を高めるとよい、どうすればよいか »

小学校高学年では「さりげなくほめる」というフォローが有効な場合がある

 子どもたちが望ましい行動をしたとき、多くの教師はほめる。
 ただし、高学年の子どもの場合は見極めが必要である。特に女子の場合は慎重になったほうがいい。
 高学年になると、他の子どもたちから自分がどのように見られているのか、とても気になってくる。
 みんなの前で、ほめることが、その子にとってマイナスになる可能性もあるからである。
 ある日、歌っている時に、なかなか口を開かないA子が、いつもより大きな口を開いて歌っていたので、私は、
「今日は、いつもよりも大きな口を開けて、歌っている人を発見しました」
「それはA子さんです。先生はとてもうれしく感じました」
 A子は笑顔を見せずに座っていました。しかし、私はいいことをしたという気持ちでいっぱいだった。
 次の日、さりげなくA子に目をやると、とても暗い表情だった。明らかに前日の私のフォローが間違っていたようだった。
 後日、国語で話し合いをしていた時、A子がとてもいい発言をした。その後の休み時間に
「今日の発表、とても良かったね」
 と、さらっとA子に伝えると、ニコッと笑いながら、うなずいてくれた。
 このようなことを考えると、A子の場合は、個人的にさりげなくほめたほうが、効果的だったことが分かる。
 A子との出会いを通して、人それぞれ関わり方があるということを学んだ。
 ほめかたにも様々なアプローチがあるということも教えてもらった。
 つまり、子どもたち一人ひとりを、もっとよく見ていくことの大切さを知らされた。
 全体の場でほめるだけでなく、さりげないほめ言葉をかけるというフォローが有効な場合があるということを忘れないようにしていきたい。
(岡本雅弘:岡山県倉敷市立小学校教師)

|

« 子どもの問題行動の支援を進めようとするときに、大切なこととは何か | トップページ | 学級づくりは、クラスの人間関係力を高めるとよい、どうすればよいか »

叱る・ほめる・しつける」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 子どもの問題行動の支援を進めようとするときに、大切なこととは何か | トップページ | 学級づくりは、クラスの人間関係力を高めるとよい、どうすればよいか »