学級崩壊しないようにするには、崩壊学級の特徴をださないことだ、どうすればよいか
私の学級も、いつ学級崩壊という現実になってもおかしくないと思っている。私は学級崩壊が怖い。だから学級崩壊しない学級づくりを全力で行っている。
最近、気をつけているのが、崩壊学級の特徴をださないことだ。
数々の崩壊学級を見てきた。それらの学級には共通した点が多くあることに気がついた。その特徴さえ出さなければ、学級崩壊をある程度防げるということだ。例えば
(1)教室が汚い
崩壊学級では、多くのゴミ、プリントなどが散乱している。
汚れた教室だと、子どもたちは汚すことを躊躇しない。ゴミは捨て放題である。あっという間に教室は荒れていく。
だから、私が掃除をする。整理整頓する。教師がそこまでしてでも、崩壊学級の特徴は絶対に出してはいけない。
(2)子どもたちの動きが遅い
崩壊学級の子どもたちは、動きが遅い。給食の準備だけでも30分かかる。帰りの会を始めるのにも10分以上かかる。
だから、私は時間にうるさい。いろいろなことに目標タイムを設定し、キッチンタイマーで時間を管理している。
目標タイムさえ設定できれば、子どもたちはがんばるものだ。
私のクラスでは給食準備は10分以内。帰りの会前にランドセルを片付ける時間は2分以内。それが当たり前になっている。
動きの素早いクラスは崩壊しない。スピード感を大切にしよう。
(3)ゲームが成り立たない
崩壊学級では、教師の指示が通らない。子どもたちはルールを守らない。ゲームが成り立つはずがない。
だから、私のクラスでは、どんどんゲームをする。そして、教師の指示に従うこと、ルールを守ることを教えているのだ。
私はゲームが大好きである。授業の最初に、合間に、最後に時間を見つけてはクラスみんなでゲームを楽しんでいる。
楽しんでゲームをすれば、子どもたちの仲が良くなる。ゲームは子どもたち同士を、つなげる。
ゲームが成り立つのは、学級が崩壊していない証拠である。どんどんクラスでゲームをしよう。
(中村健一:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。笑いとフォローをいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている。 また、若手教師を育てることに力を入れ講演も行っている)
| 固定リンク
「学級崩壊」カテゴリの記事
- 学級崩壊はどのようにして起きるか、その実態と解決に役立つものとは 大塚美和子(2021.07.06)
- 学級崩壊を防ぐには何が大切か?(2021.03.01)
- 学級崩壊を起こす教師、起こさない教師とは(2020.07.16)
- 学級崩壊になったクラスを何回か任されて分かった学級が崩れる要因と、対応の「ツボ」とは(2020.03.27)
- 学級の崩壊の前兆を見逃さず、学級を立て直すには、どうすればよいか(2020.01.11)
コメント