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4月に、百人一首で、クラスを盛り上げ、まとめる

 百人一首は小学校・中学校・高校でも必ず役に立つため、教え子やその親から感謝される。
 できれば、4月中に始めたい教材である。これ一つで、クラスは盛り上がり、まとまるからである。
 子どもに国語力をつけさせるための有力な方法の一つに、名文をたくさん読ませることがある。
 百人一首などは、名文ばかりである。教材としてのすばらしさは、あらためて言うまでもない。
 学校でやる時は、時間が約10分でできる五色百人一首(1色が20枚)であれば、1日のうちのどこか、すき間の時間に行うことができる。
 教室での試合は、ペアになって実施する。教室の座席をもとに、試合を行うのであるが、教室が騒然となるほど盛り上がる。
 勝った子どもは上位グループへと進み、負けた子どもは下位グループへと進む。
 負けたら、1つ下の机へ移動する。勝ったら、1つ上の机へ移動する。しばらくして、チャンピオン席を逆転させると、気分転換になり、大興奮で盛り上がる。
 小学校高学年になると、異性を意識するが、自然と手も触れながら、男女の仲も良くなっていく。クラスの雰囲気も、和気あいあいとして楽しい。
 子どもたちには、100首を印刷した用紙を配布し、毎日少しずつ覚えてくるようにしている。
 東京教育技術研究所の五色百人一首は、取り札の裏に上の句が書いてある。一首終わった後、次の句に移る前に、裏返して覚えることができる。
 試合になると、みんな勝ちたいために、裏返して確認している。こうやって自然と覚えていく。
 覚えれば、やりたくなるのが本能で、子どもたちは百人一首を楽しみにしている。
 私のクラスでは、毎日、百人一首コールが起きる。
(古川光弘:1962年生まれ、兵庫県公立小学校教頭。「教材・授業開発研究所」MLを主宰。サークルやまびこ所属)

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