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教師が気をつけること、教師が力をつけるために、大事なこととは何んでしょうか

 私の場合は、教師以外の方との付き合いの中から多くを学ばせてもらったような気がします。
 もちろん、先輩教師にも素晴らしい方はたくさんいましたし、教師の中からも学んできました。
 けれども、自分の知らない世界で学んできた方からの学びというものは、学校の中で、いくら逆立ちしても及びもつかないことです。
 教師以外の方から学ぶことの素晴らしさを私は体験することができたのです。
 私たち教師の毎日は、子どもが相手なんですね。教室に行けば、王様です。程度の低い相手としか付き合わない日々なんです。
 そうして10年、20年、30年とたった時に、その人々がどうなるかは、火を見るより明らかです。うっかりすると、自分を下げ続けていくしかないんですから。
 下の者とばかり付き合っているから、いつの間にか程度が低くなりがちです。
 私たち教師は、少なくとも自分より上の人と努めて付き合う日々とすべきです。
 今の自分よりも、もっと高い自分になるためのチャンスを作ることが大切です。
 師を持つことが大切です。自分の及ばない高さの力をお持ちの方と接するということは、自分を向上させていく、大きな目標になるし、力にもなるのです。
 いつも、自分の及び難い上の人と付き合っていれば、ずっと伸び続けることができるんです。
 私は、苦しいことや辛いことを皆さんに伝えているのではありません。
 レベルの高い人と付き合うということは、じつは、素晴らしく楽しいことなんです。
 それは、富士山の5合目までしか登ったことのなかった人が、6合目に上がれば新たに6合目の景色を見られるということだからです。
 「良き師」「良き友」「良き書物」、これが人生を充実させる三つの糧だと言われます。
 良き友というのは、自分よりレベルの高い友であることが望ましいです。
 良き師はむろんのこと。良き書物も同じです。
 一級の人物は、必ず一級の師匠を持っている。
 高杉晋作、山形有朋、伊藤博文らを育てた吉田松陰が松下村塾を開いたのは、2年半くらいでしょう。
 一人の偉大な人物の感化や影響というのは、決して時間じゃないのですね。どんな質で出会うか、ということです。
 人生は一回一回の出会いが、非常に大切なんですよ。
(野口芳宏:1936年生まれ、元千葉県公立小学校校長、植草学園大学名誉教授。千葉県教育委員会委員長職務代理者、日本教育技術学会理事・名誉会長、授業道場野口塾等主宰)

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