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子どもたちの国語力を高めるには、どうすればよいか

 国語の授業でありがちなこととして、この授業では読み取りはできたけれど、次に同様の課題に出会ったときに、それを解決する力が付いていないということが多くあります。
 国語の授業では、追及する内容の獲得には目が向くものの、追求する方法の獲得には関心が薄いため、子どもの自力解決の力が弱い、という課題があります。
 したがって、「課題解決するには、どう考えたらいいのか」を子ども自身が「分かって、使える」ことが、国語力を高めることにつながります。
 そのためには、対象のどんなところに目を付けるのか、どんな点から対象を見るのかという視点と、どう考えたら課題を解決できるのかという考え方、すなわち「見方・考え方」を身に付けさせる授業を行うことが必要です。
「見方・考え方」を設定したら、次に問題となるのは、どうしたら、それが身に付くかということです。
「見方・考え方」を自在に働かせるには、「見方・考え方」を育てつつ働かせて、身に付けていくことが必要になる。 
 そのための授業展開には、つぎの7つの原則があります。
1 主体的な学びのために「何を目指すのかをはっきりさせる」
 何ができるようになりたいのか、分かるようになりたいのかをはっきりさせる。
2 主体的な学びのために「学習過程・見通しを示す」
 学習課題がはっきりしたら、学習過程を示し「見方、考え方」を示すことで課題解決がスムーズになる。
3 主体的な学びのために「個人で取り組む機会を設ける」
 示された「見方、考え方」を使って、子どもが一人でじっくり取り組むことが「見方、考え方」を手に入れるための土台となる。
4 対話的な学びのために「対話のはたらきを使い分ける」
 ねらいに応じた対話のはたらき(相手への支援、考えを出しやすく・深め・広げる、試行錯誤)を使い分け、何に気を付けて行うのかを対話の前に示すことが「見方、考え方」の育ちに役立つ。
5 深い学びのために「推敲・精査する」
 自分の考えを推敲・精査する時間をとることで、学習内容の質が上がり「見方、考え方」の定着につながる。
6 深い学びのために「3つのポイントで振り返る」
 ペアになって「学習内容」「見方、考え方」「クラスの友だちとの学び」を振り返ることが学習内容の定着につながる。
7 深い学びのために「活用のために呼びかけを繰り返す」
 授業で子どもたちが身に付けてきた「見方、考え方」を教師が子どもに意識化させ、別の場面で使うことによって、その子のものとして、しっかりと定着していきます。
(小林康宏:長野県公立小中学校教師、長野県教育委員会指導主事を経て和歌山信愛大学教授。東京書籍小学校国語教科書編集委員)

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