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子どもを叱るとき、教師が心がけるべき大事なポイントとは

 叱るということは、子どもたちの心の安定と安全の保障とならなければならないのです。
 そのため、教師は感情に流されないようにしなければなりません。
「この子は絶対によくなる」という思いを持ち続けていきたいものです。
1 「許す心」で叱る
「絶対に許さないぞ」という思いで叱ると、どうしても感情的になります。そうなってしまうと、子どもの心に響くことはありません。
「この子は必ずよくなる」という思いをもって子どもに接していきたい。
2 自分の指導不足だったことを認める心で叱る
 教師が「ちゃんと教えただろうが!」と語気を荒くして叱るときがあります。
 しかし、子どもの失敗の裏には、教師の「自分の指導不足があったかも」という内省の心が必要ではないでしょうか。
 教師の「ちゃんと指導していました」という言い訳ほど空しいものはない、と以前、先輩に教えてもらったことが、今でも私の心に残っています。
3 叱る場面を決めておく
 教師が自分の感情で叱ったときに、子どもが「なぜ、叱られるのだろう」と納得できないことがあります。 
 そこで、どのようなときに叱るかを子どもたちに宣言をしておくようにします。
(1)心の安定
 優しさを忘れた時(いじめや差別を許さない)
(2)安全の確保
 命を大切にしない時   
(3)前向きの姿勢
 努力をしない時
4 叱るタイミングと場所は細心の配慮を
 叱る時「直ちにその場で」が原則ですが、子どもによっては、その状況によって、場所を変えるなどの配慮をしないといけないことがあります。
5 みんなの前でなく、一対一で叱る
 「恥をかかされた」という、子どもの自尊心をつぶさないようにします。
 そこで、子どもと一対一で誠意をもって話を聞き、必要に応じて叱るくらいのゆとりをもちたいものです。
6 事実を確認し、事実だけを叱る
「おまえというやつはどうしようもないな」などと、子どもの人格を否定することにならないよう、先入観だけで叱らず、きちんと事実を確認し、叱ることが大切です。
7 心に染み入る温かい言葉を考えて叱る
「あなたらしくなかったね」「もうしないと信じていたんだけど」というように、子どもの存在を認める言葉を入れて叱るようにします。
8 叱るべき時に、叱ることをためらわない
 その子どもとの人間関係が壊れることを恐れて叱ることを避けてしまうことがあります。
 しかし「人には温かく、規則には厳しく」をモットーにして、叱る場合には、毅然とした態度で臨むことが大切です。
9 公平な態度で相手の言い分も聞いて叱る
 気難しい子や成績の良い子は叱りにくいと聞いたことがあります。これでは、他の子どもにとっては教師不信につながっていくものです。
 子どもの言い分を、心を静めて聞き、受けとめてあげることが大事です。そして、事実に基づいて反省させるように叱るようにします。
10 過去にこじつけないで、将来のために叱る
「あの時も同じことをしたな」というように、いつまでも過去にこじつけて叱ることのないようにしたいものです。
 これから、どうしたらよいかという将来につながる言葉かけをしていきたいものです。
(椙田崇晴:1959年福岡県生まれ、山口県公立小学校長。特別活動の実践に取り組む)

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