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教師が中年になっても教師という仕事を通して自分の人生を充実させるには

 現在の教師という仕事が厳しい状況にあります。教師が教育実践をするとき、次のような環境の変化を感じています。
(1)一人ひとりの子どもに対応する難しさと、集団に対する教育の難しさ
(2)保護者の多様で強い要求やクレーム
(3)地域社会のモラルの低下と対応の難しさ
 学校教育のストレスが高まり、教師の心の健康の悪化は、一教師の問題ではありません。すべての教師たちが抱かえている問題であり、現在の教師が社会的に置かれている環境に起因する面があると思います。 
 悪戦苦闘する学校現場での仕事のなかで、教師が中年になっても、自分の人生を充実させ、喜びを見出せる境地になるには、どのようにすればよいのでしょうか。
 現状に満足することなく、さらによりよい実践を求めるようにします。
 学校現場の変化にもかかわらず、今の自分のやり方、教師としての自分に強くこだわるのではなく、目の前の子どもたちに一番いいやり方に柔軟に変えていくようにします。
1 一つの成功経験に固執せず、逆の立場のやり方にも、なじんでおき、子どもに対応する幅を広げておく
 新しいものを取り入れる姿勢をもち、学ぶ謙虚さを失わないようにする。
 対応が難しいと感じたときは、新たな知識や技術を習得するための学習や研修を本格的に行う必要がある。
2 教える立場だけでなく、学ぶ側の子どもを意識する。 
3 自分が前面にでる役割だけでなく、人をサポートする役割を経験し、その意義を学んで、いろいろな役割の中に、それぞれ意義があることを知る。
4 仕事の役割をもふくむ大きな人格を形成できるような人間関係、趣味を持つ。生き方を自由に語り合う仲間を形成しておく。
 友人、趣味の仲間、本音で熱く語れる教師仲間、尊敬でき指導してくれる先輩や恩師を持つ。
5 これでいいという自己満足的な発想から、与えられた条件のなかで、マイベストでよりよい実践をしようという姿勢を持つ。 
 「私はこれでいい」「悪いのは、すべて相手」というような頑固な、融通のきかない教師が形成されてしまわないようにする。
 教師という仕事を通して自分の人生を充実させていきたい。
 大きな変化の時代に生きるには、固い強い意志や信念と、それを具現化するための、柔軟な考え方、教育技術、人間関係能力が必要だと思います。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教授。15年間公立学校教諭・教育相談員を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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