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教材研究は三度の下ごしらえをすると、深みのある授業ができる

 教師にとって授業は生命線です。
 その授業の教材研究が楽しくなれば、授業に挑む気持ちも変わりますし、教師としての生活がとっても楽しいものになります。
 日々の授業は正直、しんどいこともたくさんあるし、上手くいかないほうが多いのですが、悲壮感を抱くのではなく、楽しんでしまえということです。
 何でも「やり過ぎる」と「面白さ」が見えてきます。一つの教材をとことん分析してみます。
 例えば、国語の教材研究です。「大造じいさんとガン」の教材研究をします。
 まず、教材文を三つ用意します。
 コピーするときは、周りに余白ができるようにコピーします。
 教科書は見開きB4なので、コピー機のA3モードで取れば余白ができます。
 三つの教材文は次のように使います。
(1)自分の思ったことをどんどん書き込んでいく
(2)指導事項に関わる部分に線を引きながら書き込んでいく
(3)子どもたちが初めて物語と出会ったときの感想文の中から、これというものを書き込んでいく
 勝負をする単元は、このように下ごしらえを三回します。
 そして、授業にかけるものを絞り込んでいく。
 教材によって絞り込む三つは変わります。
 このように観点を変えて教材にアプローチをしておくから、授業に深みが出るのです。
 教師の授業をする際のオーラも変わってきます。
 たくさん切り込んでおいて、どんどん捨てるからこそ、深みのある授業ができるのです。
(森川正樹:兵庫県生まれ、兵庫県私立小学校教師。研究教科は国語科。教師塾「あまから」代表、教師の笑顔向上委員会代表、基幹学力研究会幹事、読書会「月の道」主宰)

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