子どもや保護者とトラブルが起きたとき、どうすればよいか
子どもや保護者とトラブルが起きたとき、自分一人では対応するのが難しいときが多い。
トラブルが起きたとき、必ず学年主任や生徒指導主事に相談して、対応するようにしましょう。
そのためにも、教師間の日頃の人間関係を良好に保ち、授業や生徒指導の情報を交流するように、進んで話かけるように心がけましょう。
トラブルが起きたとき、日頃から良好な人間関係を築いておくことが、どれだけ心強いことなのか、痛いほど分かるようになります。
トラブルが生じたとき、チームで対応することができる体制をつくっておくことが大切です。
チームで対応すると、複数の教師で役割分担して対応できます。
例えば、事実確認や子どもの様子を報告する役割、話し合いを進める役割、対応策を決定する役割など、役割を分担することで、冷静に対応することが可能になります。
相手を受け入れる余裕もでき、落ち着いて話し合いに応じたり、自信をもって対応することができます。
学校全体で支えることで、相手に誠意を伝えることもできます。
また、チームで対応することで、相手との向き合い方や、相手との距離のとり方などの対応の基本を他の教師から学ぶこともでき、自分の力量アップにもつなげることができます。
チームの中でこそ、教師は育つことができるのです。
トラブルがあったとき「自分の力量不足だと思われたくない」と、隠そうとするのは、最も危険な考え方です。
自分一人の力ではどうにもならなくなり、他の教師に相談したときには、手がつけられないほど事態が悪化してしまったという話も、よく耳にします。
何かトラブルが起きたら、早く相談して、軽微なうちにチームで対応するようにしましょう。決して遠慮することはありません。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校校長。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる)
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