授業をゲーム化して子どもを乗せるにはどうすればよいか
子どもたちがゲームにひきつけられるのは、ゲームには次のようないくつもの人をひきつける要素があるからです。ゲームの要素を教育で活用できるとよい。
1 一人ひとりが主人公
自分がやりたいときにできて、自分が操作する、自分が主人公だからゲームにひきつけられるのです。
子どもたち一人ひとりが主人公として、学びを進めていくことで、子どもたちのやる気を高めていくことができる。
2 すかさず評価する
ゲームは操作すれば、次の瞬間に操作の成功や失敗が明確になります。
成果がすぐに分かることに、子どもたちはひきつけられるのです。
授業で子どもたちに指示を出して動かすことは多い。子どもたちが出来たことに対して、すかさずほめ・認めながら授業を進めていく。
3 みんなの前で認め・ほめる
またゲームをやりたいと意欲を高めるのが、例えばゴールをすると楽しい気持ちになる音楽と花火があがるなどの演出があるからです。
できたことを認められると、さらなるやる気を生みます。
子どもたちができたことをほめる。認めて価値づけていくと、子どもたちの大きな自信になります。
4 自分の立場の明確化
ゲームは、キャラクターの特徴を自分の思い通りに設定することができます。
授業で、私たち教師は多くの発問を子どもたちに投げかけます。
子どもたちが、教師の発問に対して、AかBか立場をはっきりさせ、考えを持つことは、自分自身を表現したことになります。また授業に参加することになります。
たとえ答が違っていても「なぜだろう」と考え、考えを深めるきっかけになり、学びの意欲づけになります。
5 スモールステップで目標設定
ゲームは目標設定が巧みになされています。自分のレベルと同じくらいか、少し高めに設定されています。それで、子どもたちをゲームにひきつけるのです。
子どもたちの実態に合わせたスモールステップで目標を設定することで、意欲が高まります。
6 振り返りの容易化
ゲームは、力や能力を「ステージ」などの言葉で表すことで、友だちとも共通の尺度で話題にすることができます。
レベルが上がる喜びを感じ、高みをめざして取り組もうという意欲につながります。
子どもたちの言動を数値化することで振り返りが容易になり、成長を実感しやすくなります。
(友田 真:1984年広島県生まれ、広島県公立小学校教師。徹底反復研究会)
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