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「うまい授業」よりも、子どもに合わせる授業を心がけるとよい、授業の動画撮影で反省を

 一般に「うまい授業」は、テンポ良く、鮮やかに授業を進め、見ていても、聞いていても小気味の良がよい。板書も上手で、授業の流れが美しくまとめられています。
 しかし、それが子どもたちにとって学びやすい授業であるかと言えば、それ別。子どもにとっては、自分たちが悩むところで立ち止まって欲しいと思っています。
 子どもたちができるようになったときは、教師も一緒になって喜んでほしいのです。
 スムーズで、まるでショーのように華麗に教える授業が子どもにとって良い授業とはいえないのです。
 教師が一方的に進める授業よりも、子どもに合わせて対話しながら、子どもの論理で授業を進める授業を心がけましょう。
 例えば、小学校の算数の授業で
教師「こうして今日やる問題(3.6÷3)を書いたんだけど、知っている割り算とどこが違うかな?」
子ども「割られる数が小数だ」
教師「そうだねえ、今までは整数÷整数だったよね。どんな感じがする?」
子ども「え、やり方が違うの?」「同じやり方でできそうなのかな?」
 こうして、問題への受け止め方や解決への見通しを確認しながら進めると、子どもは安心して授業に取り組むことができます。
 教師は自分の授業を自分で見ることができないので、自分のアラには気づきにくいものです。
 もしも、自分の目で、自分の授業を見ることができれば、たくさんのことに気づけるはずです。
 学校にあるビデオカメラでもよいですし、スマートフォンを使えばすぐに録画することができます。(データの取り扱いをしっかりとします)
 撮影した授業の動画を見て、教師が反省します。そのポイントは
1 教師の動きを見る
(1)子どもたち全体に指示をしているときは、黒板中央に立っているか。
(2)表情は豊かか。
(3)必要以上に体を動かしていないか。
(4)机間巡視の経路はどうか
(5)子どもたち全体に視線を配っているか。
2 子どもたちの様子を見る
 教師と関わりの少ない子どもは、どのように学んでいるのか注意します。
 教師に気づかれずに、努力を積み重ねているのか注意します。そうした子どもたちに注目して、次の日に声をかけてあげましょう。
3 子どもたちの活動が遅かった場面を確認する
 子どもたちが、活動に取りかかりが遅かった場面がなかったかを確認しましょう。
 教師の発問、指示、説明のクセに起因している可能性があり、伝わりにくいのかもしれません。
 また、子どもたちの思考のクセが起因している場合もあります。
 こうした点に気をつけ、授業の反省をすると、自分で目からウロコを落とすことができます。
(山田洋一:1969年北海道札幌生まれ、私立幼稚園に勤務後、北海道公立小学校教師。「北の教育文化フェスティバル」代表、「お笑い教師同盟」副代表、「実感道徳研究会」副代表)

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