教師になって最もつらかったことは何ですか
1 教師A
私は初任者のときの担任が最もつらかったですね。
小学校なので、ずっと担任が授業をするので、子どもとの関係がうまくつくれなくて、すごく落ち着きのないクラスになってしまったことです。
一生懸命に授業をしても、あまり聞いてくれなかったり、トラブルがいっぱい起きたりした。担任に対する不満もどんどん増えて、悪循環になりました。
専科の教師の授業では、子どもたちはよい顔をするのですが、私の授業は全然聞いてくれない。そのギャップがすごくつらかった。
私だけでは、どうにもクラスを変えられなくて、他の教師がフォローに入ってくださってなんとか乗り越えたのですが、結局、良い方向にはならなかった。
子どもたちは反抗的で学校に行くのが本当につらかったです。
子どもたちにも、良い思いは残らず、すごく申しわけないことをした感じですね。
原因は、指導が後手後手に回ったことです。
例えば、トラブルの解決するとき、指示が明快でないので、子どもたちにストレスが溜まっていった。
今となってみれば、もっといろいろなやり方があったなと思えます。
自分にはつらい経験で、すごくつらかったが、得たものも大きい。
やはり、自分が強い心を持たないとダメだな、負けちゃダメだなと思った。ちょっと迷いがあるとダメだなって本当に思いましたね。
2 教師B
私が一番つらかったのは、教師になって2年目です。職員室で教師間の関係がものすごく悪かったことです。
一人の教師が、初任者で立場の弱い私に強いことを言うのです。
同じ部活動の顧問だったんですが、何か問題があると全部、私のせいにする。
生徒指導で何かうまくいかないことがあると、私のせいだと言われる。
その教師に盾ついて自分がターゲットにされると困るから、まわりの教師は、見て見ぬふりをして、私はかなりつらかったです。
子どもたちのことで、どんなに大変でも、教師同士が助け合える環境だと、まだやっていけると思う。
教師同士で足の引っ張り合いになると、子どもの前に自信を持って立てなくなる。
子どもの前で怒鳴られると「あの先生怒られているよ、先生なのに」と、子どもたちから見られ、私から子どもたちは離れていく。
「あの教師に文句を言われないように」と生徒指導もできなくなったりするから、そこはつらかった。
いい意味で教師って真面目な人が多いから「この先生との関係をなんとかしなきゃ」となってしまうけど、自分がちゃんとできているところに目を向けることは必要だね。
同じ経験があったとき、次はうまくやれますよね。
若いうちは、いっぱい教えてもらって助けてもらうことで回っているんだな、ってすごく思いますね。
(先生始めました編集委員会)
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