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子どもが学校でケガをし、痛みもないとき、どう対応すればよいか

 休み時間に「先生、階段で転んでしまいました」と、報告を受けました。特に痛みもなさそうなので「気をつけてね」とだけ返事をしましたが、対応はどうすればよいのでしょうか。
 緊急措置の必要性を判断して対応し、保護者へ連絡をしましょう。
 対応のポイントは
1 「まぁ、いいか」は厳禁
 子どもたちから「転んでしまいました」「運動場で転んで頭を打ちました」というような報告はよく受けます。
 子どもたちがケロッとしていると、つい教師も「まぁ、いいか」と安心して過ごしがちですが、これは絶対にしてはならない対応です。
 すぐに、担任自身でケガの状態をチェックし、保健室へ連れて行くなどの適切な措置を講じなければなりません。
2 「念のため」という気持ちが大切
 子どもは自分自身がケガをしていても、見逃してしまうことがあります。
 学校内における子どもたちのことは、教師が保護者の代わりに責任をもって見てあげなくてはいけません。
 学校で起きたことの責任は教師にあります。常に「念のため」という用心深い気持ちが大切です。
3 弁護士からのアドバイス
 ケガについては、事前の防止の点において、学校側に落ち度がない場合でも、教師には事故後に適切な措置をとり、損害を最小限に抑える責務があります。
 例えば、授業中にボールが目に当たったとき、外観上の異常が見られず、子どもも「大丈夫」と答えたが、後の健康診断で網膜剥離が判明し、保護者への通知義務が問題となった裁判例もあります。(この事案では責任否定)
 まずは、子どもから詳しく事故の状況を聞き、緊急の手当てや保護者への通知の必要性の有無など、慎重に判断しましょう。
 教師には、事故後、適切な措置を講ずることで被害を最小限にとどめる義務があります。
 事故の内容、状況、子どもの年齢・判断能力などの事情によって保護者への報告義務も問題とされる場合があります。
(丸岡慎弥:1983年神奈川県生まれ、大阪市公立小学校教師。教育サークル「REDS大阪」・銅像教育研究会代表、事前学習法研究会会長)
(大西隆司:1976年奈良県生まれ、弁護士)

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