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勉強ギライが治る国語の勉強法とは

 勉強が社会で役立つかというと問えば、国語は社会で使い続けるので、国語は確実に役立つと断言できます。
 国語の能力が高いと、仕事の効率もいいし、仕事の幅も広くなる。国語は最も勉強する意味のある教科と言えます。
 ふだん「この人は、頭がいいね」と言われる、その頭の良さは、国語力によるものと私は思っています。
 具体的に言うと、頭の良さとは、国語で問われる「文脈力」によるものです。
 国語でよく「これはどういう意味でしょう」という問いがあります。
 それは「前後の文章から考えて、どういう意味に推測できますか?」という意味である場合がほとんどです。
 それは「どんな背景があるのかな」とか「こう物事を進めたいんだろう」と、推測する力、それが文脈力です。
 前後のヒントから、結論や相手の考えが早く正確に理解できる文脈力のある人は、仕事ができるものです。
 国語は勉強の仕方がわからないと言われています。また、答が絶対的でなく、あいまいなものであるとされています。
 しかし、国語力が高く、成績がいい人にとっては、答えはひとつなのです。
 国語の問題は、出題者との対話とも言えます。
「出題者が、課題文をどう読んでほしいか」を理解するのが、国語ができるということなのです。
 つまり、出題者が「この文章は、こういう読み方をしろ」と言っているわけで、その意図を正しくくみ取ることができれば正解になります。
 国語力をつけるには主観的に読むだけではダメです。出題者の考えをつかんで文章を読む。これは、思考を客観的にする作業なのです。
 文脈力を問う問題を解くコツは、途中ちょっと飛ばしてもいいから、最後までまず読む。
 1回読んでわかるものは問題にしません。3回くらいザーッと通して読んでみると「ああ、そうだったのか」と見えてくるものです。
 多くの問題は、傍線部の近くにヒントがあります。その付近を重点的に調べる。キーワードと思われるものに丸をつけて、囲みながら読む。
 何文字以内という設問なら、このあたりが大事だなというワードを四角で囲むのです。
 そうやって問題を解く練習をする。国語も問題を多くこなしていけば、できるようになります。
 国語は意外と問題を解くことがなおざりにされがちな教科です。
 国語の勉強の仕方がわからないと言っている人は、たくさん問題を解くことです。高校入試やセンター試験の過去問は最大の宝庫です。使わないのはもったいない。
(齋藤 孝:1960年静岡県生まれ、明治大学教授。「身体感覚を取り戻す」で新潮学芸賞を受賞。専門は教育学、身体論)

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