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生徒指導の絶えない、落ち着きのない学級を立ち直らせるには、どうすればよいか

 教師が学級経営で苦しいと感じてしまう大きな理由は「学級が自分の思うようにコントロールできない」と感じているからです。だったら
「教師の思うようには、子どもたちも学級もコントロールできないものである」
と割り切ってしまえば、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。
 教師になりたての頃の私は、教師の決めたルールを守っていない子どもたちには厳しくビシッと叱らなければならないと考えていました。
 でも、叱れば叱るほど、子どもたちとの関係が悪化してしまい、学級の状態も悪くなり、結局、その年、学級が立ち直ることはありませんでした。
 私自身にまだまだ厳しさが足りなかったからだと、私は考えていました。
 しかし、その考えが180度かわることになります。
 それは、生徒指導の絶えない、落ち着いて授業を受けるのが著しく困難な学級を担任したことがきっかけでした。
 そんな状態の学級なので、教師の決めたルールなんて守るわけもなく、厳しい指導をすると逆ギレされてしまう始末でした。そこで私は思い切って、
「注意するが深追いしない」
「ビシッとはさせ過ぎず、最低限のルールだけを守らせ、学級を崩れないようにする」
 この2点を意識して、学級経営を見直しすることにしました。
 これが功を奏して、その学級は多少ルーズな状態でしたが、ルールを著しく逸脱する子どももいなくなり、1年間で随分学級は落ち着きました。
 多少ガチャガチャしてても大丈夫なんだと、教師が子どもの問題行動を受け流す余裕を持てば、子どもも学級も大崩れしてしまうことは防げるのでは、と私は考えています。
 教師の思い込みが「気になる子ども」をつくってしまい、教師にとってストレスになってしまうのです。
 子どもが問題を起こしても、本当は何に悩んでいるのかを考えるきっかけにすれば、目くじらを立てて指導しなくても大丈夫なんだ、といったことに気づけるのではないでしょうか。
 子どもたちが教師を好きになってくれれば、学級崩壊する危険は減ります。
 そのためには、子どもたちと遊びながらたくさんコミュニケーションをとり続けることが大切なのです。
 子どもたちの輪の中に入っていくことが苦手な教師は、自分の得意なことを活かして、子どもたちの輪のなかに思い切って入ってみる。
 例えば、絵が得意な教師は絵を利用して、子どもたちとの会話を広げるとよい。
 荒れた学級を何度か担任をしましたが、共通することは「教室が汚い」ということです。
 汚い教室だと、少しぐらいゴミを捨ててもいいかな、と子どもたちの気持ちもゆるみを生んでしまい、日常生活がルーズになってしまい、それが荒れにつながってしまうのです。
 それを断ち切るために、教師が毎日教室のそうじをして、教室をきれいにして、子どもたちの小さなゆるみを取り除いていくことが大切なのです。
 まずは、小さなゆるみから正していくことがとても有効なのです。
(小野領一:1984年奈良県生まれ、奈良県公立小学校教師。「かれ笑いす」代表)

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