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中学生がやる気を出すきっかけになる働きかけには、どのようなものがあるでしょうか

 中学生はとてつもない可能性を秘めています。その可能性を引き出すのが教師です。
 私は、生徒を毎日激励してきました。
 私は、良い考え方を毎日、生徒に伝えたいと思いました。
 私は、すべての生徒に幸せな人生を歩んでほしいと思っています。
 そのための私の方法は、
1 朝の会・帰りの会での語り
2 生徒の日記へのコメント
3 学級通信の記事と学級日誌へのコメント
です。
 朝の会や帰りの会での教師の語りをシーンと生徒は聞いています。しかし、はじめから静かに聞いているわけではありませんでした。
 学級通信を読むときも生徒はシーンと聞いています。これも、はじめからこのような姿勢ではありませんでした。急にこのようになったわけではないのです。
 生徒が耳を傾けてくれる関係を作るのに多くの時間を費やしました。
 例えば、生徒の日記へのコメントは、ラブレターだと思って毎日書き続けました。だから、生徒もそのつもりで私の考えを大事に受け止めるようになりました。
 学級通信も1日も欠かさず毎日書き続けました。掃除も毎日生徒と一緒に行いました。
 毎日、生徒たちを激励し続け、良い考え方をシャワーのように浴びせてきました。
 それは、砂に水をかけて、花を育てるような、果てしない作業に思えました。
「この子たちは本当に変わるのだろうか」「こんなことをしても生徒には何も伝わらないのではないか」「私が行っていることは無駄なことではないだろうか」
 このような思いに毎日襲われ、あきらめそうになることが何度もありました。
「やっても無駄と思っている生徒たち」に言い続けた言葉をいくつか紹介します。
「僕はいつも『ダメでもともと』だと思っています。大切なことは次のことを忘れぬことです」
「何もせずにいるのは、チャレンジしないままでいるということです」
「一生懸命やって、それでも失敗してしまうことがある。でも、いいんじゃないかな、と思っています」
「やれるだけのことをやって、結果がでなかったら改善していくこと。少しでも工夫して、良いものを目指していくだけです」
「悩まない人間は成長しないから、悩みや不安とは上手につき合っていくしかありません」
「悩みを1人で抱かえないこと。先生に話してください。家族にも話してみてください」
「僕には、悩みや不安を取り除くことはできませんが、一緒に考えていくことはできます」
 どんなに荒れている中学生でも必ず変わることができるのです。どんな手のかかる中学生でもやる気になれるのです。
 そんな生徒たちとの関係作りが、やる気に満ちた学級を作っていくことも実感できました。
「学級担任である僕があきらめたら、生徒がやる気になるはずがない」と自分に言い聞かせてきました。
 生徒たちに、かけ続けた言葉のほとんどが、実は自分への激励の言葉だったようにも思います。
 言葉には魂があると言われます。教師は例外なく、言霊(ことだま)を発することができる力を持った教師になる可能性があると思います。
(垣内秀明:1965年長野県生まれ、長野県公立中学校教師。教育サークルTOSS中学信州代表)

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