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勉強ギライが治る英語の勉強法とは

 英語の学習のポイントは、モードチェンジのおもしろさです。
「ファンタスティク」とか「オフコース」「リアリィ?」などをドンドン入れて、英語で話していると日本語では味わえない、頭や体のモードにチェンジしますし、雰囲気が盛り上がってきます。
 英語の嫌いな人って、ほとんどは単語を覚えるのが嫌いな人じゃないでしょうか。
 でも、英語の基本は単語力です。これがなければ何も始まらない。
 単語を知らないと、英語を楽しめません。単語を覚えてしまうと、ストレスが非常に減るんですね。
 単語は、記憶力の良し悪しは考えないで、とにかく覚えるしかないというのが結論です。
 単語をたくさん、どんどん覚えていく方が、効率がいいのです。一日に5個や10個ずつ着実に覚えたつもりでも、1か月後には忘れていますから。
 忘れても、それ以上に覚える。人の頭は、どうせ穴のあいたバケツみたいなものだから、忘れた分の以上にまた覚える、というのをくり返す。
 単語の暗記は、卓球でひたすら素振りをするようなもの。これがないと、体が動くようにならない。
 単語をマスターしたら、ストレスのない英語の世界が開けてきますよ。
 英語の学習で身につける必要があるのが、単語力と構文力です。
 構文の違いにつまずく人も多いですね。でも、やっているとパズルを解くようで快感があるんですよ。
 構文をやるときは、まず中心になる主語や動詞を見つける。それ以外の関係代名詞などは全部カッコに入れてしまう。
 すると、全部の単語はわからなくても、おおよその意味が見えてきます。
 そういう練習をしていると、英語的な語順がわかってくるのです。
 たとえば、日本語の単語で「~は」と「~である」の語順はすぐわかるでしょう。こういうのが英語でも身についてくるのです。
 英語の勉強の仕方としては、まず訳を読んでおく。それから英文を音読するのがいいと思いますね。
 意味がわかって英文を読むと、落ち着いて読めるのです。イメージができているところに言葉が張りついていくので、言葉が定着しやすい。
 さらに、日本語の意味がわかっていると、英語ではこう表現するのかという、英語らしさを味わえる。
 日本語で訳された本を読んでから、英語の本を読む。英語というものを楽しめるはずです。
(齋藤 孝:1960年静岡県生まれ、明治大学教授。「身体感覚を取り戻す」で新潮学芸賞を受賞。専門は教育学、身体論)

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