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連絡帳を通じて保護者に子どものよさを伝えると、教師が信頼されるようになる

 連絡帳は、保護者に学校での子どもの様子を個別に伝えるための温かい手段です。
 しかし、連絡帳を事務的な連絡のみにしておけば保護者と担任の間に協力や信頼関係は芽生えません。
 そこで、ある教師は、10日に一度くらいの目安で、全ての保護者に次のような内容を連絡するようにしました。
(1)子どもの最近のよい点をエピソードを添えて簡潔に伝える
(2)がんばったこと、進歩したことを具体的に伝える
(3)自分から進んでしたこと、最後まで取り組んだことなどを伝える
(4)親切にして友だちから感謝されたこと、みんなのためにしたことを簡潔に伝える
 すると、担任のきめ細かい配慮の気持ちが伝わり、子どもと保護者の一家団欒の話題提供にもなり、とても効果がありました。
 このように肯定的な情報を発信すると、保護者は子どもをほめるようになり、指導している教師に対しても信頼を寄せるようになります。
 否定的な、子どもへの注文や改善したいことなどは、直接会って話し合うか電話で伝えるようにします。
 また、保護者からの連絡や相談ごとは、その日のうちに返事を書くように努めることも大切なことです。
有村久春:1948年生まれ 元東京都公立学校教員・小学校長 岐阜大学教授 専門は生徒指導論、カウンセリング、特別活動論


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