指示と発問を極めることは、学級経営を極めることだ
授業は、子どもと教師が共同でつくりあげるものである。
その基盤となるものが学級経営である。教師はいかに子どもの信頼を勝ち取るかが勝負どころとなる。
1 学級に安心の雰囲気をつくり出す
私は朝の会で、子どもと目を合わせることで安心感を与えるようにした。
私はあなたのことを見ていますよ。わからないことがあれば聞いてくださいね、というメッセージを子どもたちに一瞬で送る。
私は子どもたち一人ひとりの名前を呼び、目を合わせる。その瞬間、子どもが「今日も安心して学校生活を送れる」という思いを持ってくれことを私は願う。
子どもと目を合わせたとき、私は、その子が昨日と違うと察知すれば、その日の内に手を打つ。
2 深い教材研究
1日に1時間でもよい、授業で、勉強するってこんなに楽しいのかと、子どもたちに思わせることで、充実した授業になる。
教師の思いだけを押しつけず、子どもたちの思いに寄り添って授業を展開していくだけでよいのである。
そのためには、教材研究をし、子どものどのような反応にも対処できるようになっていることが大切である。
3 学習規律をつくりあげよう
教師の指示は一度に一つ。子どもたちができるまで待つ。指示は繰り返すことで定着する。
学習の規律は日頃の指示の徹底にある。
「指示は一度に一つ」
「できるまで待つ」
「指示が一貫している」
これだけを徹底すれば、学習規律のある学級づくりができる。
4 子どもたちの個性を引き出す
担任であれば、一人ひとりの子どもの個性を把握しているはずである。
控えめな子どもの発言が素晴らしいことがある。一人ひとりの子どもの個性を引き出したいものである。
5 ノートで教師と子どもたちとのコミュニケーションを
1日1教科でもよいから、子どもたちのノートを提出させ、教師がコメントを入れたい。
学習の感想などから、その子どものよさを感じ取ることもできる。子どもの理解を深めるためにも、ノートに目を通したいものである。
一度も発言していない子どもがいるときもある。そのような子どもとノート上でコミュ ニケーションを取るのである。
6 指示と発問の性格
指示と発問は学級経営の根幹をなすものである。
子どもの日常の学校生活を支えていく大事なものである。指示と発問を極めることは学級経営を極めることにつながっている。
(1)指示:4月から一貫し、学級の規律を確立する。
(2)主発問:授業の目標を明確にし、どのような反応が望ましいかを見極めて、学習のねらいを達成する。
(3)補助発問:学習の仕方を身につけさせる。
(白井一之:東京都公立小学校校長)
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