子どもたちの自己肯定感を伸ばすにはどうすればよいか
自己肯定感とは、自分の価値や存在を、自信を持って認める力のこと。
人生で困難に直面した時、前向きに生きる力の源になる。
どうすれば、子どもたちに自己肯定感を育て高めることができるのでしょうか。
自己肯定感を高める取り組みを実践している学校を紹介する。
山梨県の船津小学校の4年3組は、帰りの会で、日替わりで黒板の前に立つ子どもをみんなで良いところをほめる「今日のきらり」を実践している。
例えば「優しい性格です。理科の実験の時に手伝ってくれました」と、全員がほめる。
全員が発言を終えると、担任がほめる。校長は、
「社会で通用する人間を育てるには、自分の存在を認められる経験が必要」
「認められることで、自分らしさを発揮し、様々なことに挑戦できるようになる」
「欠点ではなく、良いところを見つける力がついた」
と話す。
他人からほめられる以外に、どんなことで自己肯定感が高まるのだろうか。
ベネッセ教育総合研究所等の調査結果によると、
「将来の目標が明確になった」「勉強が好きになった」「自分のクラスに愛着を感じるようになった」
と答えた子どもは、自己肯定感が高まる傾向があった。
気を付けたいのは、保護者や教師など周囲の大人の自己肯定感が低いと、子どもも自己肯定感が低くなりがちだということだ。
自己肯定感が低いと他者を大切に思うことができず、いじめをしてしまうこともある。
自分を認める力である自己肯定感は、子どもたちが新しいことにチャレンジし、逆境でも負けずに成長するために大切な力として、教育現場でも注目されている。
(読売新聞2019年11月5日朝刊記事)
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