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教育実践は迷いが多い、ほめる指導がいいのか、厳しく叱る指導がいいのか

 教育実践は迷いが多い世界です。特に生徒指導は迷いが多い。
 その代表的な迷いの1つが「ほめるべきか、叱るべきか」です。
「ほめる」ことが子どもたちの意欲を高め、自信につながると考える教師は、当然「叱る」ことを減らそうとし「厳しく叱る」ことを避けたりします。
 しかし「ほめる」だけで教育ができるといいのですが、現実は「叱り」たくなるような場面がたくさんあります。
 逆に、今の教師は「厳しく叱る」ことができないから、子どもたちを甘やかし規律が育たないのだと考える教師は、小さな乱れも見逃さずに「叱る」指導をします。
 しかし、この「小さな乱れ」が本当に乱れなのかの判断が難しい。
 また、乱れを直させることが目的となり、その乱れの「わけ」を探ることが二次的なことになります。
 そうなると、管理的な教育が先行してしまい「ほめる」指導の立場に立つ教師から批判を受けることになります。
 いったい、どう考えればいいのでしょうか。
 ある研究機関の調査研究発表(2017年)によると、親や教師、近所の人に「ほめられた経験」が多い人ほど、自己肯定感が高く、同時に「厳しく叱られた経験」も多ければ、より自己肯定感が高いという傾向が見られたそうです。
 また、最も自己肯定感が低い人は、「ほめられた経験」も「厳しく叱られた経験」も少なかった子どもたちだそうです。
 この調査結果から少なくとも言えることは「ほめる」ほうが教育効果があり、そのうえで「叱る」行為はさらに効果があるということです。
(吉田 順:1950年生まれ 37年間横浜市立小・中学校に勤務した。担任32年、生徒指導部長16年、学年主任13年などを兼任した。生徒指導ネットワークを主宰。生徒指導コンサルタントとして全国の学校と関わる)

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