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いじめが起こりやすいクラス、起こりにくいクラスとは

1 いじめが起こりやすいクラス
 いじめが起こりやすいクラスには、次のような特徴が見られます。
1)子どもたちの学校生活
(1)教師から、しっかり「守られ・見守られ」ていると、子どもたちが感じていない。
(2)やっていいことと、悪いことの「基準」がしっかり示されていない。
(3)子どもたちを「ほめる・認める」言葉より、「小言・注意」が多い。
(4)子どもたちが「自己発揮」する機会が少ない。
(5)「授業に魅力」がなく、子どもたちは単純な毎日に飽き飽きしている。
(6)「言行不一致」や「えこひき」など、教師に子どもの不信をかうような行動が多い。
(7)班競争や勉強の競争が厳しい。
(8)子どもたちの「人間関係」が複雑で、教師は十分に把握しきれていない。
2)子どもたちの生活背景
(1)オーバーワーク気味の子どもが多い。例えば、塾や習い事が過度、スポーツクラブなどで疲労している。
(2)保護者が精神的なゆとりがなく、情緒不安定、孤立などで、子どもに十分な愛情が注がれていない。
(3)善悪の区別、思いやりの心などが家庭において十分育てられていない。
3)教師自身の状況
(1)私生活の問題や慢性的疲労などにより、精神的にゆとりのない状態である。
(2)同僚教師や管理職との関係がスムースでなく、孤立感、不満感、不全感がつねにある。
(3)保護者との関係がいまひとつうまくいっていない。
2 いじめが生じにくいクラスづくり
 いじめをなくすためには、1の特徴の克服をめざすことです。
 教師としてできることから始めることが大切です。
(1)一人ひとりの子どもをしっかり見守り、その子の良さを認めていく。
(2)子どもたちへ注ぐ心のエネルギー配分を偏らないように心がける。
(3)子どもたちに、まんべんなく活躍の場を与える。
(4)クラスのルールを明確にする。時には毅然として、たしなめる。
(5)授業がマンネリ化しないよう方法や教材をつねに工夫する。
(6)教師が「約束したことは守る」など、子どもが教師を信頼するような行動を心がける。
(7)子どもたちが助け合い、協力し合う場面を授業やクラス行事にもうける。
(8)教師が子ども理解を深め、表面的行動の背後にある個々の子どもの気持ち、集団の人間関係などを的確に把握する。
 子どもたちの行動をさりげない観察をする、子どもとの会話、子どもたちとの関わりの機会を多く持つように心がける。
(9)保護者との信頼関係づくりを積極的に行う。
(10)同僚教師や主任、管理職などから授業や学級経営についてのアドバイスをもらうなど、オープンな姿勢を持つ。
(菅野 純:1950年生まれ、東京都八王子市教育センターを経て早稲田大学名誉教授。専門は学校カウンセリング)

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