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理不尽なことを言ってくる保護者に正論では通用しない、どうすればよいか

 保護者に最初から正論で説得しようとすると、かえってうまくいきません。
「急がば回れ」の精神で、まずは関係づくりからじっくりと取り組んでいきましょう。
 最近、クレームなどで教師を振り回す親が増えています。教師も人間ですから、親から非難ばかりされていると嫌気がさしてしまいます。そのツケは結局、子どもに回ってしまうものです。
 教師は真面目な人が多い。理不尽なクレームを言ってくる親に「正論」での説得は通用しません。通用するような相手なら、最初から理不尽なことなど言ってきません。
 教師が親を説得すればするほど「どうしてわかってくれないんだ」と頭に血が上がってきます。
 こんな時は「説得しよう」という欲は捨て、まず、親との「関係づくり」に徹することです。
 そのためのポイントは
(1)親の話をよく「聞く」こと
 とにかく相手の話をよく「聞く」こと。教師は話すのが商売なので、やたらとしゃべり過ぎる。
 人間は話すほうが、聞くよりも気持ちのいいものなのです。
(2)相手を尊重する
 親を尊重する気持ちをかたちで伝える。一人ではなく、管理職と一緒に会う。名刺を渡す。お茶をお出しするなど。
(3)子どもをほめる
 問題行動をする子どもはいつも批判ばかりされてきています。
 その子どもの長所を見つけてほめると「わが子のことを、ほめてくださった先生は初めてです」というわけで、関係がよくなります。
(4)親にお願いをする
 まず、親と「関係づくり」に徹したうえで、最後に具体的なお願いをしましょう。
(諸富祥彦:1963年福岡県生まれ、 明治大学文学部教授。「現場教師の作戦参謀」として、抽象的ではない実際に役立つアドバイスを先生方に与えている。悩める教師を支える会代表)

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